画面がないサーバーで X ウィンドウシステム を動かしても、ほとんど意味がありません。 /etc/inittab を編集して、 initdefault を含んでいる行を見つけて下さい。以下のような行です。
そしてデフォルトのランレベルを、 5 (X ウィンドウが動作しているマルチユーザー)から 3 (マルチユーザー)に変更して下さい。
付属のキーボード・モニターで X ウィンドウ セッションが必要なことがあれば、 startx コマンドを使えばいいのです。
ランレベルと Red Hat の kudzu: シリアルデバイスをコンソールに使っている場合、 kudzu は、 inittab の initdefault エントリを自動的に更新するので、 ランレベル 3 を使うようになります。
シリアルコンソールが付いていて、 付属のモニターが無いコンピュータでも、 時にはやはり X ウィンドウシステム を動かす必要があります。 例えばそのコンピュータは、数多くの X 端末のホストをしているかも知れません。
そのような場合は、コンピュータをランレベル 5 のままにして、 どの付属のモニターに対しても X サーバーを動かさないで下さい。 このためには /etc/X11/xdm/Xservers を変更します。コロンで始まる行はどれも削除して下さい (コロンは、ローカル機で動いている X サーバーを示しています)。 Figure 7-2 に、 変更前の Xservers ファイルを示してあります。
Figure 7-2. Red Hat Linux 7.2 の Xservers
:0 local /usr/X11R6/bin/X |
オペレーティングシステムが GNOME の gdm を使っている場合は、その設定ファイル /etc/X11/gdm/gdm.conf を変更して下さい。 [servers] セクションから、 ローカルの X に関するエントリはいずれも削除します。 Figure 7-3には、 変更前の [servers] セクションを示してあります。
Figure 7-3. Red Hat Linux 7.2 の gdm.conf にある [servers] セクション
[servers] 0=/usr/bin/X11/X |