9.2. "Data Terminal Ready" と "Data Carrier Detect" に従う

コンピュータがモデムをハングアップさせようとする場合、 RS-232 の "Data Terminal Ready" 信号が落ちます。 これは、ログインセッションが終了した時、 またはログインに失敗した時に起こります。

DTR が結線されているモデムケーブルを使うことと、 モデムを DTR に従うように設定することは、 コンソールを利用したサービス拒否攻撃を防止する上で必須です。

DTR 信号がないと、 発呼側は簡単にモデムラインをオープンのままにできるので、 システム管理者はコンソールへアクセスできなくなってしまいます。

RS-232 の "Data Carrier Detect" 信号は ユーザーがハングアップすると落ちます。

DCD が結線されているモデムケーブルを使うことと、 DCD をアサートするようにモデムを設定することは、 ユーザーがハングアップした後に、 誰かが電話をかけてそこに接続しないようしたり、 そのセッションを続けて使用するのを防止するためには欠かせません。

DCD が無いと、 不意に接続が切れてもそのセッションはクリアされません。 こうなるとその後の発呼者は、 誰でも直前のセッションを再開できてしまいます。 もし直前のユーザーが root だったら、 そのマシンはすっかり危険に晒されてしまいます。