9.3. ダムモデムを使う、あるいは設定する。

たいていのモデムはヘイズの AT コマンドセットを使っています。 ある程度の時間をおいて +++ を送れば、 そのモデムはコマンドモードに戻ります。 そのあと先頭に AT を付けてコマンドを送ります。

モデムが話中に +++ を検知すると、 あいにくコマンドモードに逆戻りするかも知れません。 そうなると、モデムは発呼側から設定できてしまいます。 例えば、 ‘0’ 番からしか着信できないように設定できてしまいます。 そうなると、システム管理者はモデムにアクセスできなくなります。

コマンドモードに戻すこのコマンドは AT S2=255 を使って取り除けます。 もちろんいったんそうしてしまうと、 モデムは AT コマンドをそれ以上受け付けなくなります。 ですから、このコマンドを実行する前に、 モデムに対するその他の設定を済ませておく必要があります。

ですがあいにく、モデムの電源を入れると、 モデムはコマンドモードでスタートしてしまいます。 ですから、コンソールメッセージを注意深く選べば、 モデムを無効にできてしまうのです。

最良の解決方法は、‘dumb’ または “select profile” の、DIP スイッチ、あるいはジャンパーが付いているモデムを選ぶことです。 これらのスイッチを使えば、コマンドモードが無効になり、 保存してある設定がロードされます。