マジック SysRq キーは、カーネルの変数を設定するか、 そのキーをサポートしないようにコンパイルすれば無効にできます。
/proc/sys/kernel/sysrq に 0 を書き込めば、 マジック SysRq キーは無効になります。 以下のように sysctl コマンドも使えます。
Figure 9-10. sysctl を使って、マジック SysRq キーを無効にする。
bash# sysctl -w kernel.sysrq=0 |
Figure 9-11. マジック SysRq キーを無効にする、 /etc/sysctl.conf の設定。
# マジック SysRq キーを無効にする。 kernel.sysrq = 0 |
/etc/sysctl.conf でマジック SysRq キーをオフにしたとしても、 カーネルがブートしてからそのファイルの内容が適用されるまでの間が 弱点になります。
ですから、自分のカーネルをコンパイルして、 次のコンフィギュレーションパラメータを設定する方が、 はるかに優れています。
Figure 9-12. SysRq キーを無効にした、 カーネルの make menuconfig
Kernel hacking ---> [ ] Magic SysRq key |
これで次のコンフィギュレーションパラメータが /usr/src/linux/.config に書かれます。
Figure 9-13. SysRq キーを無効にしている カーネルの .config
# CONFIG_MAGIC_SYSRQ is not set |