Chapter 7. Proc 擬似ファイルシステム

proc 擬似ファイルシステムは、SCSI サブシステムについて役立つ情報を提供 します。「proc_fs」を選択するカーネルの設定オプションは、CONFIG_PROC_FS で、たいての場合は選択されているはずです。SCSI 固有の情報は、 /proc/scsi にあります。おそらく一番よくアクセスされる 項目は、接続している SCSI デバイスをリストアップする cat /proc/scsi/scsi です。詳細は Section 8.3 を見てください。

低レベルのドライバは、次の形で proc_fs に割り当てられています。

    /proc/scsi/<driver_name>/<scsi_adapter_number>
<driver_name> は「aic7xxx」や「BusLogic」などになります。 <scsi_adapter_number>(ホスト番号とも呼ぶ)は、 Section 3.1で論じたものと同じ番号です。1 つのドライバが 複数のホストを制御する場合もあるので、注意してください。 このファイルに記録されている内容は、低レベルドライバによって変わります (このファイルを通してパラメタを設定できるアダプタドライバもあります)。 ニュースグループやメンテナーに障害の報告をする際には、このファイルの出力を 添付すると役に立ちます(例えば cat /proc/scsi/aic7xxx/0 )。

CD-ROM ドライバは、接続している CD-ROM デバイスの情報を /proc/sys/dev/cdrom ディレクトリで提供しています。 ここには、SCSI デバイス(つまり sr ドライバが制御しているもの)と IDE デバイス (つまり ide-cd ドライバが制御しているもの)が入っています。 Section 9.2.3を見てください。

sg ドライバは、ドライバの状態と接続されているホストおよびデバイスの情報を /proc/scsi/sg ディレクトリで提供しています。

proc 擬似ファイルシステムについてのより一般的な情報は、 カーネルソースのファイルである /usr/src/linux/Documentation/filesystems/proc.txt にあります。