TkScan version 0.8
A tcl/tk GUI for command-line scanner driver
Copyright (C) 1997 Hang Bae Kim (hbkim@delta.ft.uam.es)
このプログラムはフリーソフトウェアであり、FSF (Free Software Foundation) によって発行されている GNU の General Public License の条件(ライセンスの バージョン2 または、それ以降のバージョンでも)の元でこれを再配布したり変更 したりすることができます。
このプログラムは、役に立つことを期待して配布しています。しかし、いかなる 保証もありません。商品性や特定用途への適合性についての暗黙の保証すらあり ません。詳しくは、GNU の General Public License をご覧下さい。
TkScan は、コマンドライン・スキャナドライバ用の tcl/tk GUI です。 私は、これを私自身が使うために Mustek 800IISP スキャナ用に書きました。 しかし、誰かの役に立てば良いと思い、これを公開します。 スキャンするのはスキャナドライバ自体であって、この GUI ではないということ を覚えておいて下さい。即ち、あなたのスキャナには、適当なコマンドライン・ス キャナドライバが必要です。
TkScan は、単に
プレビューの画像でスキャンエリアの選択
オプションの選択
(例えばスキャンモード、解像度、ガンマ補正のような処理)
スキャナドライバの実行と、その出力を指定した所に送ること
これをあなたのスキャナとドライバに対応させるには、面倒なことは不要でドライ バのマニュアルを参考にしながら `scanner_driver'.tcl を 変更するだけです。
現在サポートしているのは、以下の通りです。
`ep_scan' を使用した Epson SCSI スキャナ
`hpscanpbm' を使用した HP SCSI スキャナ
`mtekscan' を使用した Microtek SCSI スキャナ
`scanimage' (SANE) か `mscan' を使用した Mustek フラットベッドスキャナ
私は テストをせずにマニュアルを参照しただけで ` epson-ep_scan.tcl' `hp-hpscanpbm.tcl' `microtek-mtekscan.tcl ' を作りました。 これらは scratch (なぐり書き、走り書き)と考えて下さい。 ですからこれらは動作しないかもしれないし、ミスがあるかもしれません。 私は、このような状況にあなたがうまく対処されることを期待します。 正常に動作するスクリプトを書いたら、コピーを私に送って下さい。
hpscanpbm 用のパッチを送ってくれた Boris Tobotras (tobotras@jet.msk.su) に感謝します。
スキャンする画像を小さなキャンバス(サイズとモードを選択)上でプレビュー する
スキャナとドライバによってサポートされているスキャンモード/解像度/ その他のオプションを、マウスクリックで調整する
プレビュー画像のキャンバス上でスキャンする範囲を1つまたは複数選択する。 スキャンエリアを複数選択すると TkScan はそれらを上手にスキャンします。 TkScan は、希望する画面ピクセルと、画像の生データサイズをいくつかの長さ の単位 (mm,cm,pt,inch)で真の長さと同様に表示します。
生データを希望するところにダイレクトに出力します。
画像エディタ (XV, ImageMagic or GIMP)に出力
希望するフォーマットでファイルに出力
サイズと位置を調整して postscript フォーマットのプリンタまたは ghostscript(ghostview or gv)に出力
ファックス送信用として直接ファックスモデムに出力
OCR 処理をするために OCR ソフトに出力 (このバージョンではまだ実装していません)
スキャンの進行度合を、グラフィック、パーセントの数字、ファイルサイズ で表示します。
ストップボタンでスキャンを中止できます。
好みに応じた TkScan の設定ができます。
前記の一覧にあるスキャナとコマンドライン・ドライバ、またはあなたが 自分で追加することもできます。
Tcl/Tk (たぶんほとんどのバージョンで動作するでしょう)
ImageMagic (スキャンした画像を各種フォーマットに変換する)
XV, ImageMagic, GIMP, またはそれら全て (画像エディタ)
Ghostscript と ghostview (または gv) ( postscript 形式での出力を見る)
Efax (スキャンした画像をファックスモデムに送信する)
OCR への出力は空白にしています。それは、Linux 用の良い OCR ソフト ウェアが見つからないからです。だれかこれご存知ないですか?
上記の全てのバイナリは、PATH の通ったディレクトリ上に置く必要があり ます。
Help メニュー、またはこのドキュメントの 「 第3部 GUIDE.tcl」をご覧 下さい。
Hang-Bae Kim <hbkim@delta.ft.uam.es> 宛てお送り下さい。
ImageMagick は以下のようなコマンドを持つ画像処理のツールです。
display (画像ファイルの表示、変換、編集、印刷など) import (画面キャプチャ) convert (画像ファイルのフォーマット変換) mogrify (画像ファイルの処理) identify (画像ファイル形式の表示) animate (複数の画像ファイルを順に表示) montage (複数の画像ファイルをタイル状に並べて合成) combine (複数の画像ファイルを一つに結合) xtp (ファイル転送) |
TkScan でプレビューを白黒2値の Lineart または Halftone モードで行う際に ImageMagick を画像ファイルのフォーマット変換用ツールとして使っていますが Gray (白黒多階調) または Color モードでしか行なわないなら ImageMagick を インストールしなくてもよいでしょう。
私が以前 Slackware 3.1.0 を使っていたときは、トッパンの「Linux 入門」の 2枚目の CD-ROM の /cdrom/misc/graphics/ImageMagick/ImageMagick-3.7.6.1-elf.tgz を、以下のようにして展開しました。
# tar xvfz ImageMagick-3.7.6.1-elf.tgz -C / |
ImageMagick を起動しようとすると
■libgr-2.0.9 (グラフィックライブラリ)
も必要であるというメッセージが出たので同じ CD-ROM の /cdrom/misc/language/pentium-gcc/contrib/libgr-2.0.9-pentium.bin.tar.gz を、以下のようにして展開しました。
# tar xvfz libgr-2.0.9-pentium.bin.tar.gz -C / |
最近インストールした Slackware 3.4.0 では標準でディスクセット diskxap3 に libgr-2.0.12 が入っています。
■ImageMagick の最新版(4.0.4) は下記から得られます。
ここには各種 OS 用のソースとバイナリが置かれています。Linux 用のバイナリは Intel用/alpha用, libc5用/glibc用, tgz形式/rpm形式 に分類して何通りも用意されているので選択には注意が必要です。 私はその中から Intel 用で且つ libc5 用の tgz 形式のバイナリである ImageMagick-i486-linux-ELF-libc5.tar.gz というのをダウンロードしました。
このImageMagick 4.0.4 を起動するには
■mpeg_lib-1.2.1-1libc5.i386.tgz (MPEG用のライブラリ, 613KB)
■freetype-1.0-1libc5.i386.tgz (TrueType フォントをビットマップに変換するライブラリ, 244KB)
も必要で同じところからこれらもダウンロードしました。この3つをインストール して ImageMagick の display コマンドで動作確認しようとしたら
$ display |
# ln libpng.so.1.0.89 libpng.so.0 |