1. はじめに

この文書は、平台型やハンディタイプのスキャナー、 ビデオカメラ、さらに スチールカメラ、画面保存などを含むラスターイメージスキャナーデバイスの 設定について、 Linux ユーザを助けるのを目的に作成されました。インター フェースのタイプ、カーネルサポートについての情報や、必要なデバイスを作 成しアクセスする方法について述べており、そして最後の章で、コマンドライ ンまたは X11 でスキャナーハードウェアを使うアプリケーションについての 手短なまとめを行いました。特別な用途の画像ファイルを保存したり、お使い のスキャナーデバイスの仕様を最大限に利用してソフトウェアを使う方法につ いては対応していません。そのような情報についてはこの文書中で紹介したア プリケーションのホームページや、お使いのハードウェアに添付されている業 者の情報窓口へ問い合わせてください。

お断りしておきますが、この文書は "私はどのようなスキャナーを購入 すべきか?"という質問には答えていません。そのような質問への答え は、あなたがどんなスキャナーデバイスを探しているかによって違ってきます。 Section 2 にサポートされているハードウェアのリスト のリンクを探すか、こちらを探 してください。

1.1. 著作権について

参考訳: この文書は Howard Shane に著作権(2003)があります。 Free Software Foundation によって発行された GNU Free Documentation License(修正項目なし、表紙カバーなし、裏表紙なし) の Version 1.2 またはそれ以降の版の条項のもとに、この文書のコピー、配布、 そして(または)改編を許可します。ライセンスのコピーは Section 9 で見ることができます。

1.2. 免責事項

No liability for the contents of this document can be accepted. Use the concepts, examples and other content entirely at your own risk. As this is a new edition, there may be technical or other inaccuracies that may result in system failure, destruction of your hardware and the loss of your irreplaceable data. Proceed with caution and be aware that although errors are unlikely, the author can nonetheless accept no responsibility whatsoever for them.

参考訳:この文書の内容について責任がないことを知っておいてください。考 え方やさまざまな例、その他の内容を利用することはすべてあなた自身の責任 です。この文書が最新版ですから、あなたのハードウェアを壊してしまったり 大事なデータの損失といったシステムの欠陥になるような技術的な間違い、あ るいはその他間違いがあるかもしれません。注意して作業してください、そし てエラーは不幸だということを知っておいてください。著者はそれらすべての どんなことにも責任を負うことはできません。

All copyrights are held by their by their respective owners, unless specifically noted otherwise. Use of a term in this document should not be regarded as affecting the validity of any trademark or service mark.

参考訳:すべての著作権は、特別に記されない限りそれぞれの所有者に保有さ れています。この文書で使用した用語は、いかなる商標やサービスマークの有 効性に評価を与えていると考えてはいけません。

特定の製品の名前やブランド名は推奨品と見なさないでください。

1.3. 最新版について

この文書が始めてのリリース版です。

この文書の最新版は こちらで入手できます。

1.4. 謝辞

Oliver Rauch、Henning Meier-Geinitz、 Jonathan Buzzard、 Laurent-jan、 Jochen Eisinger その他 SANE の開発に参加している方々や SANE-devel メーリングリストに貢献している方々に感謝したいと思います。 メーリングリストに誰の投稿もなければ、どんな基準でレベルを維持しても、 このプロジェクトを続けるのは困難だったでしょうから。

また、私がこの文書を書くという計画でキーボードを叩いて過ごした期間、 ずっと好意的に耐えてくれた Maria に感謝を述べたいと思います。あなたは 素晴らしい人です。

1.5. フィードバック

この文書への追加やご意見は次のアドレス宛に送ってください: 。これが最初のリリースなので 何らかの誤りがあることがとりわけ気がかりですから、間違いや訂正する必要 がある点については遠慮なく私に知らせてください。またこの文書に含まれた ほうがよいと思うコツやツール類について、またユーザの助けになるどんな小 さな情報でも私に知らせてください。先にお断りしておきますが、私は技術的 な質問あれこれや、スキャナーについて"どうかお助けを"という 質問にはお答えできません。そのような内容のメールを受け取ったら、 /dev/null行きにしてしまうでしょう。; メールで助け を求めるかわりに参考資料としてSection 7.5を検討してくださ い。 私はスキャナーについての専門家ではありませんし、テストのために利用でき るすべてのスキャナーのモデルを持っているわけでもありません。Linux での スキャナーサポートについて私ができることは、他の人たちによる正確な情報 を盛りこみ、簡潔で(できれば)わかりやすい HOWTO を作成するために、私 自身の限られた経験をまとめることくらいです。

1.6. この文書の記述で使った約束事

次に示すことは、この文書で使った約束事です。Linux で通常 bash シェル を使っていて、オペレーティングシステムにアクセスし操作する方法をまだ完 全に理解していないかもしれない方に向けて解説しておきます。

まず第一に、ファイル名は文中で :/path/fileのよう に示しています。

Linux でコマンドはコマンドプロンプトで実行され(つまり「呼びだされ」)ます。 これを ’コマンドライン’とも言います。非グラフィカル環境 (テキストベース)で使用しているなら、通常、ドルの印:
$
あるいは、root でログインしているか、あるいは root になるのを要求されているか、あるいは、’スーパーユーザ’なら、 ハッシュマーク:
#
を使った bash シェルプロンプトが示さ れています。X とか X11 とも言いますが、X window システムで
xterm やよく似た X ター ミナルエミュレータで、 bash シェルにもアクセスできます。bash プロンプ トで実行されるべきコマンドというのは、この文書で使っていますが、通常次 のようなことです: do this now(いま、これを行え)

コマンドやコマンドの実行結果の出力は文章、あるいは項目でスク リーン出力でも示されます:

$ date
Sun Jul 27 22:37:11 CDT 2003

コマンドが bash プロンプト(たとえば、上記のように$ date と書くこと)の先頭に書かれ、[リターン]あるいは[エンター] キーがコマンドに続いて押されると、出力が後に続くでしょう(たとえば、 日付け時刻など)。