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8. 最後の仕上げ

パッケージのドキュメントを読んで、(.bashrc.cshrc で)環境変数の設定が必要かどうか、あるいは .Xdefaults.Xresources のカスタマイズが必要かどうかを確認してください。

アプリケーションのパッケージにはデフォルトの設定ファイルがついているこ とがあります。普通、パッケージの名前が Xfoo なら、 Xfoo.ad という名前になっています。もし設定ファイルがあれば、 Xfoo.ad をマシンに合わせてカスタマイズしてから、(mv を使って)名前を Xfoo に変え、/usr/lib/X11/app-defaults ディレクトリにインストールしてください。インストールは root になってやってください。この作業に失敗すると、 ソフトウェアの挙動がおかしくなったり、最悪、動作さえしなくなることがあ ります。

ほとんどのソフトウェアには、整形済みの man ページが付属しています。 root になって Xfoo.man というファイルを /usr/man/usr/local/man/usr/X11R6/man の適切なディレクトリ (man1 - man9)にコピーして、適切な名前に変えてくださ い。例えば Xfoo.man を /usr/man/man4 に置く場合、(mv Xfoo.man Xfoo.4 を実行して) Xfoo.4 という名前に変えてください。リネームしてください。 慣例では、ユーザコマンドは man1 に、ゲームは man6 に、 システム管理のコマンドは man8 に入れることになっています(詳し くは man docs コマンドを実行してください)。もちろん、そうした ければ、この慣習を守らなくてもかまいません。

パッケージによっては、適切なシステムディレクトリにバイナリファイルを インストールしてくれないものがあります。つまり、Makefileinstall オプションの設定がないのです。このような場合は、 バイナリを手動で適切なシステムディレクトリ(/usr/bin, /usr/local/bin, /usr/X11R6/bin)にコピーして インストールしてください。もちろん作業はroot になって行います。 Linux ディストリビューションの基本コマンドでないようなバイナリは、 /usr/local/bin ディレクトリに入れるのが好ましいことも覚えてお いてください。

大抵の場合、上記の一部あるいは全ての手順は make installmake install.man, make install_man 等で自動的に 処理されます。そうなっているのであれば、READMEINSTALL といったドキュメントファイルに明記されているはずです。


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