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2. 使えるハードウェア、使えないハードウェア

2.1 Linux では使えないハードウェア

コンピューターに搭載しているハードウェアの大部分は Linux でも利用可能 です。ただし、モデム、USB ポート、MPEG デーコーダは例外です。モデムが 使えないことをお忘れなく。これで痛い思いをなさる方もきっといらっしゃる でしょう。VAIO は Winmoedm の一種であるいわゆる DSVD モデムを採用して いるのです。

(98/12/28 加筆:) 新しいモデルは、Winmodem に代えて普通のモデムを搭載しているようです。

2.2 部分的に利用できるハードウェア

搭載しているサウンドカード、ビデオカードの機能は部分的に利用可能です。

サウンドカード

Microsoft Sound System + Sound Blaster を使えるようにしてある Linux な ら VAIO のサウンドカードを利用できます。 Linux で MIDI を楽しもうとい う場合には、サウンド入力機能に制約があることを覚悟しておいてください。 この場合には、Sound Blaster を外しておく必要があります。MIDI と サウン ド入力の両方を御使いになりたい方は、 OSS/Linux がほしいと思っておられ るかも知れません。この OSS/Linux を使えば、サウンドカードの性能をフル に利用することができます。VAIO のサウンドカードが搭載している Yamaha OPL3SA を OSS/Linux は完全にサポートしています。OSS/Linux の説明書によ ると、 ウェーブテーブルシンセサイザは実際のところソフトウェアシンセサ イザのようです。したがって、ハードウェアの性能は問題となりません。この 文書を執筆している時点では、OSS/Free 3.8 が Yamaha OPL3-SA1 オーディオ コントローラ搭載のサウンドカードをサポートしています。 2.0.x 系統のカー ネルはOSS を備えていない点に注意してください。この場合には OSS サイト からダウンロードすることになるでしょう。2.1.x 系のカーネルには OSS/Free の改訂版が付いていますが、著者はまだテストしていません。VAIO のサウンドカードでこれが利用できるのを確認なさった方は、是非御一報下さ い。

ビデオカード

Linux は VAIO のビデオカードを部分的にサポートしています。Linux のコン ソールモードなら何の支障もなく利用できるでしょう。X Window System を使 おうとする場合には ATI Rage をサポートしている XFree86 3.3.1 以降を入 手してください。商用 X Window System も ATI Rage をサポートしているは ずです。しかしLinux では、このビデオカードの 3D 高速化機能を利用できま せん。これ用のドライバがないからです。(98/12/29 加筆: モデル 505 の場 合には、XFree86 V.3.3.3 以降の ALSA ドライバが利用できます)


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