スピーカを外科的に取り外す (Speakerectomy [1] ) こと、それがビープ音の問題を解決するのに最も賢明な手段です。 これは、字義通り、ビープ音の発生源を取り外すことでビープ音が 鳴らないようにするわけです。この手術は回りくどさがなく、 麻酔すら不要ですが、ただ、安直な方法ではあるので洗練の余地はあります。
通常、PC には、CPU を低速にするためのあまり役に立たないシステムクロック 切り替えスイッチが付いています。このスイッチは、マルチタスク環境で動かす ような場合には、全く使用されません。ソフトウェアループでタイミングを 取っている古い DOS ゲームを低速で動かすような場合ですら、もはや使われて いません。残念ながらこのスイッチを使ってプロセッサ速度を上げることは できませんが、これを転用してスピーカ の有効無効を切り替えることができます。確かに、ビープ音が役立つ場合も あります。静かで高速なマシンを使っていて、例えば、長時間のコンパイルの 終了時をビープ音で知らせるといった際には、スピーカが役立つこともある でしょう。このスイッチの機能を変更するには、メインボードからそれを 取り外して、配線をスピーカと直列に接続するだけです。 (訳注:この文書は、1997 年に書かれています。現在では、多少事情が 違うと思われるので、ご注意ください)
ラップトップを使っている場合は、残念ながら、スピーカにアクセスすることは 簡単ではありませんし、余分なスイッチを使って別の目的に転用するようなこと もできません。そうしたユーザにとって、よりよい解決策は、ソフトウェア上で 設定を行ってビープ音を消すことです。そうした方法を以下で説明します。
[1] | 訳注: Speakerectomy について著者からの説明です。
|