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1. 緒言

著者はウェアラブルコンピューティングにおけるグル(専門家)ではありません。 PDA というよりはむしろウェアラブルに近いパームトップの HP95LX および HP200LX を、 数年間ただ単に使った後 (DOS5 に感謝、コンピュータサイエンスセメスタの 課題を HP200LX で turbo pascal を使って通学途上の地下鉄内で こなすことができました)、パーム Palm IIIx と Linux が稼働するラップトップ とともに過ごしている著者にとってつぎの課題は、ウェアラブルな Linux を 持つことです。そこで一年以上の間ウェアラブルに関する様々な資料を読み、 ウェアラブルのハードウェアに関するメーリングリストにもすこし関わりました。 ウェアラブルな概念に関心を持つ人がますます増えて来るのを見て、その 人たちのためにこの HOWTO を書き始めることにしました (これを書いている時点での著者のウェアラブルな環境は Toshiba 430CDT ラップトップ、twiddler キーボード、emacspeak 音声出力機能、ビデオカメラ用 バッテリです)。

いずれにしても "軍隊の現状" の節を意外に思う人がいる かもしれないので、著者の立場を説明しておきます。著者は、この HOWTO を ジャーナリストおよび科学者の両方の立場で書こうとしています。このことは つまりジャーナリストとしてはできる限りたくさんの情報に目を通し、 科学者としては中立でありたいということです。米国陸軍は装置一式 を 30,000 セット以上も購入しようとしているので、このユーザーグループは 無視することができません。 この文書は長期にわたる作業の出発点です。関心をお持ちの(確認できる) 情報があれば、遠慮なく連絡してください。


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