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14. PalmPilot とそのクローン ( IBM、 HandSpring、 TRG ) - ウェアラブルの新種

14.1 パーム ファミリー

PalmPilot ファミリーとそのクローンは PDA のヒット商品です。 しかしこれは単なる PDA ではなくて、既製品では最初のウェアラブルで あるということはあまり認識されていません。 携帯電話にも接続できますし、移動中に Graffiti より使いやすい入力装置、 たとえばキーボード、が欲しい時パームにつなぐことのできる PS/2 キーボード( Happy Hacking cradle Specially for the Palm ) もあります。

PFU Happy Hacking ではパーム向けの PS/2 アダプタ を付属品として 販売していて PS/2 キーボードならどれでもつなぐことができます。 これはバッテリ ( 2 AA : 単3を2個) 駆動です。

twiddler を PalmPilot で使えるようにした人もいるようです。 ランドナビゲーションが必要なら Palm Navigator というパームに つなぐことのできる電子コンパスがあります。これは Precision Navigation で製造しています。ウェザーステーション(気象観測ステーション)も販売しています。

余ったお金があって、もっと精度の高いのが欲しければ Earthmate という GPS 受信機があります。これは Precision Navigation が製造しています。 ソフトウェアだけで物事を解決したいと考えるならそれも可能です。 たとえば地下鉄地図を持ち歩かないでそれで動き回りたいというような 特別な欲求があって、既成の解決法が望みなら Route Expert の ようなプログラムを使うこともできます。著者は日常的にこれを使って いますが、パリの地下鉄ではとても役に立っています。年末には ベルリンでも試してみようと思っています(もちろんほかにもプログラムは ありますが、著者が使っているにはこれだけです)。太陽と腕時計を使えば 北の方角は分かるとは思いますが、PalmPilot でたとえば T.J's Sun-Compass( Sun-Compass: 太陽を利用した 方位磁石のようなもの)のような既成のプログラムを使えばもっと正確にでます (前にも述べましたがほかにもプログラムはありますが、著者が使っているには これだけです)。

PalmPilot を使う Linux ユーザーにとっては 2つの Linux ウェブサイト の存在が最も重要です(DragonBall プロセッサは結局 68000 ファミリ にすぎません)。その1つは GPL化されていて、それについては uClinux を参照してください。 もう1つの方は韓国の商用サイトです。 WindStone、 これは uClinux を基に、独自の GUI とウィジェットを 持っています。

次世代のパームでは CPU 速度が今の2倍になるだろうと考えられますので、 Linux を積んでいればハードウェアに依存しない、また現在 x86 Linux ベースのウェアラブル用に書かれた多くのプログラムを走らせることが できるかもしれません。

14.2 PDA で動作する Linux

Samsung が Linux を搭載した Yopy という PDA を発表しています。 ARMLinux が動作する PDA で 32 MB RAM を持ち、ボイスレコーダー、 mp3プレイヤー、IrDa ポート、コンパクトフラッシュスロット、 4インチ カラー TFT、それに手書き文字認識機能を装備し、 シリアルインタフェースおよび USB インタフェースを備えています。 この夏には売り出されるということですが、それまで待ちましょう。

Mips based PDA info Center このサイトでは、MIPS アーキテクチャ上の NetBSD と LinuxCE に焦点 をあてています。

LinuxCE のサイトにいくつかの情報があります。 LinuxCE FAQ も読んだほうがよいでしょう。これらの PDA を参考にして適切な PDA ウェアラブルの構築法を考えることができるでしょう。


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