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16. ウェアラブルの利用

常識的には、最初にウェアラブルを本格的に使おうとするのは その仕事が生死の問題であるような人々、つまり軍隊です。

16.1 軍隊の現状

敵に対して優位に立つことは軍隊にとってきわめて重要です。 このことは歴史が示しています。さらにこの優位性を獲得 するために軍隊は巨額の資金を投入しようとします。

数年前に歩兵に対して様々な武器の部品を携帯するよう命令が出されたが、 その部品の元は様々で、ある武器全体の一部ということではありません でした。これを使って最善を尽くすようにという命令でした (その様子はフランケンシュタインみたいに見えました)。 このプロジェクトでは歩兵は統一的かつ補完的な武器および装備システム を構成する中心部品です。

16.2 病院において

Microvison の VRD が オハイオ州デイトンの Wallace Kettering Neuroscience Institute に神経外科向け用途として 引き渡されました 。 これはウェアラブルの完全な特徴を備えてはいませんが、 医療分野におけるウェアラブルの採用という点で大きい一歩となります。 (ウェブで シミュレート画像 を見ることができます)

16.3 消防士とともに

消防士は、煙を通して見ることができるよう赤外線テレビカメラを使用 しています。この先数年の間にこれらの装置は小型化されるでしょう。 ウェアラブルにより消防士の両手は自由になって、建物の地図や 多数の有益な情報にリアルタイムでアクセスできるようになるはずです。

16.4 障害者用ウェアラブル

ウェアラブルが障害者にとってたいへん助けになるだろうということは たぶん思いつくでしょう。たとえば目の不自由な人にとっては GPS 受信機 や周辺の地図その他を備えたウェアラブルを使って、能動的に電波探知して周囲の 状況を把握できるなら立派に盲導犬の代りになるでしょう。各要素はすでに 昔からあります。

この事は難しくないかも知れません - Linux 環境には音声応用関係の良い 参考文献があります。音声認識はすぐに使えます。IrDA と 無線モデムもOKです。 GPS プログラムも同様です。目の不自由な人用に、障害物を広範囲に探知する 電子杖を開発する必要があります。大事なことを一つ言い残していましたが、 当局を納得させなければなりません。


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