Linux 情報メモ(Japanese INFO-SHEET)

Y. Hiro Yamazaki and Michael K. Johnson

1995年11月7日版
この文書は、Linux という OS に興味があるという人向けにその概要を 解説したものです。Michael K. Johnsonさんの 「Linux INFO-SHEET」という文書をもとに山崎康宏が、 単なる翻訳でない「ホットな日本版」として作成し、1993年9月以来、 月に1度程度のペースで更新してきたものです。1995年になってから は不定期に更新しています。INFO-SHEETにある情報は独断で修正したも のを除くと全て含まれるようにしています。この版では、INFO-SHEET version 4.0 (Nov. 12 1994)を元にして、NetNews や Webサイトでの アナウンス、メーリングリストでのやりとり、最新カーネルの付属文書 やソースコード中のコメント、カナダのトロント大学書籍購買部 (新しいCD-ROMなども豊富で、Linuxのデモもやっている)の情報など も参考に新しい情報を採り入れています。

注意: この文書はかなり以前に書かれたものなので、 いまどきの Linux 環境にはあてはまらない箇所があります。 (JF Project)

1. Linux の紹介

2. ハードウェア

3. 移植済みソフトの一部

4. 誰が Linux を使っているか?

5. 入手方法

6. 使ってみる

7. Linux のライセンス

8. Linux の情報入手

9. Linux 関連質問

10. 将来計画

11. この文書

12. 注意


1. Linux の紹介

Linux(ぬくす)は POSIX 仕様の OSで、SYS V や BSD の拡張機能 も持った完全に「フリー」なものです (つまり、UNIX 互換の OS なの ですが、AT &T などのコードは一切使っていないということです)。 ソースコードでもコンパイル済みのバイナリーでも配布されています。

Linux は パブリックドメインソフト(PDS)でもシェアウェアでもありま せん。Linuxは Linus B. Torvalds(torvalds@kruuna.helsinki.fi)さん などが、いわゆるコピーレフト(copyleft)した物で著作権は放棄されて いません。しかし、Gnu General Public License (GPL)の元に、自由な 再配布を認められています。ただし、再配布の際はソースコードを付け るか、入手できるように用意するかする必要があります。また、Linuxを 修正したものを再配布する場合は、変更部分のソースコードも配布する 必要があります。詳しくは、GPLを御覧ください。例えば、ftp で入手 するなら、 COPYING が最新でしょう。

ちなみに、バージョン1.0 が出たからと言って、Linux がフリーでなく なるわけではありません。そもそも、Linux は GPL に従っているので、 フリーでなくすることは違法行為になるでしょう。ただし、Linux を販 売して利益をあげる事は問題ありません。その場合には、前述の通り、 ソースコードの入手を保証する必要があるだけです。

Linux は、いわゆる IBM PC/AT 互換機のうち、CPU が 386や 486や Pentiumで、ISAバス・EISAバス・VESAローカルバス・PCIバスのもの で動作します。また、PCMCIAのサポートも進んでおり、多くのカード の動作中の抜き差しにも対応しています。なお、IBM 独自の MCAバス はほぼ使えないと考えてください。日本のパソコンでは、東芝のダイ ナブックで動作するのはもちろん、富士通のFM-TOWNSへもX-windowを 含めて移植されており、熱心に更新されています。なお、NECのPC98 シリーズ用も試験公開されていますが一部機種でしか動作しない状態 で事実上開発が止まっています。

元もとのLinuxカーネルは386 のメモリー管理やタスク制御機能に強 く依存していたので、他のアーキテクチャのコンピュータに移植する のは容易ではないと言われていました。しかし、カーネルも一般的な ものになって来ており、移植が容易になってきました。実際、CPUに 680x0を使ったAmiga や Atariには移植されて、安定に動作している そうです。また、DEC の Alpha・ IBM/Motorola/Appleの PowerPCチッ プを使った PowerPC/PowerMac・MIPSのRシリーズ・SunのSparc4c など の RISC チップを使った計算機への移植作業も進んでいます。移植を やってみようと思うのなら思い切ってやってみましょう。きっと仲間 が見つかるでしょう。

Linux は、1994年3月14日にバージョン1.0が公開され、一応テスト段 階を終ったと考えられています。しかし、恐らく不具合も残っている でしょうし、開発途中の版を含めて最新版を常に公開しているため、 新たなバグが入り込む可能性は大いにあります。しかし、どの版が安 定していて、どれが新しい試みを多く含んでいるのかが分かりやすい ようにと、カーネルが2つに分かれて開発されるようになりました。 バージョン番号の2つ目、例えば、1.0.9 のうちの「0」の部分が偶数 のものは安定性重視で、更新のたびごとに3つ目の部分(この例では9) が増えるのですが、新機能を追加をせずに不具合の修正のみをしてゆ くことになります。また、2つめの部分が奇数のものは、開発者向け のβ版で、どんどんと新機能の追加や速度の改良を行ってゆきます。

とくに安定したバージョンが欲しいのなら、多くのテストが行われた 安定重視の偶数バージョンを使うか、公開後数週間して評判の良いも のを使うのがよいでしょう。ほとんどのバージョンは、開発者用に公 開されたものを含めてとても安定していますので、特に「最新版」が 欲しいのでなければ、そのまま長く使ってゆけるでしょう。例えば、 version 0.97 patchlevel 1 という92年の夏に出たものを136日以 上の間全く問題無く使っていたところもあるそうです(操作ミスが無 ければ、もっと続いていただろうと言われています)。最近のものは、 一般に、より安定していますので、数ヵ月の連続運用をしている例は 珍しくありません。

注目していただきたいのは、Linux は、新版をどんどん配布して公の もとで磨かれて来たものであり、他の多くのソフトウェアのように、 こっそりと限られた人の中で開発されたもので無いという点です。 具体的には、開発者向けの最新版が、常に(1・2週間の内に)公開さ れていて、誰もが使えるということです。それゆえ、大抵、何らかの バグが潜んでいるのですが、それに対する対策が極めて迅速になされ、 開発の速度は極めて速いのです。実際、世界中で多くの人が試すので、 問題点を見つけ出して修正する作業が、ソフトの公開後数時間以内に 済んでしまうことが多いという程です。特にデータにダメージを与え るような不具合は、たいてい、カーネルの公開から数時間の内に解決 されるので、普通のユーザーが問題のあるものの使用を避けるのは 容易でしょう。公式に公開されるものは、開発者向けに予備公開され てから数日たったものです。

これに対し、限られた人々で開発されたような閉じたものは、開発者 たちがこれで大丈夫だと判断した場合に限って公開されます。こうす ると公開の間隔が長くなり、不具合の修正に時間がかかることになり ます。もちろん、公開されているものの品質はある程度保証されるで しょうが、開発の速度が非常に遅くなってしまうのです。

1995年11月7日現在、安定シリーズの最新版は linux 1.2.13 (Aug.2)で、先進シリーズの最新版は linux 1.3.38 (Nov. 7)です。

1.1 Linux の特徴

2. ハードウェア

2.1 「最小」構成

必要最小構成は、たぶん、386SX/16MHz, 2MB RAM, 1.44/1.2MB フロッ ピー、グラフィクスボード(この他、もちろん、キーボード・ディスプレ イなど)です。これで、起動して動作するかどうかを確認できるでしょ うが、実用的な「仕事」は何もできないでしょう。

何か「仕事」をさせるためには、最小構成(重要なコマンドと通信ソフト などの多少のアプリケーション)を考えて、5〜10MBのハードディスクが あればいいでしょう。しかし、これでも、できることは『かなり』限ら れていますし、快適とは言えないでしょう。このような構成は、お奨め できません。

2.2 使える構成

計算資源を使うようなプログラムを使う場合には、もっと速いCPUが 欲しくなるでしょう。例えば、gcc・X・TeX を使う場合です。ただし、 忍耐強い人なら、遅い CPU でも我慢できるでしょう。

実用的な必要メモリー量は、X-windowを使わないなら 4MB、使うなら 8MB でしょう。マルチユーザーで使ったり、大きなプログラム(コンパイラな ど)をいくつか同時に使うなら、それ以上のメモリーが欲しくなるでしょ う。それ以下のメモリーでも(たとえ2Mでも)ハードディスクを仮想メモ リーとして使い、動作させることはできますが、遅すぎて実用的でないで しょう。

必要なハードディスクは、普通のユニックスユーティリティー類・シェル・ 管理ソフトだけなら、10MBあればユーザー領域も少しだけとれるでしょう。 しかし、もう少し整った実用的システムが欲しいなら、Slackware・MCC・ TAMU・(バージョン1が期待されている)Debian・Linux/PRO のいずれかを 入手してみてください。これらの場合、何を入れるによって、60MB から 200MB のディスクが必要になります。これにユーザー用の領域を足したも のが、実際に必要なディスク量です。最近の値段を考えると、あまり小さ いのを買うのもどうかと思います。最低でも 200MB 以上のハードディス クを買ってみてください。決して後悔しないでしょう。

あとは、「何を望むか・予算はあるか」に応じて、メモリー・ディスク・ 速いCPUを選べばよいでしょう。

わたし(山崎)が個人的に奨めるのは、ノートPCなどで X-windowを使わな いなら、「386 +4M RAM +80 HDD +VGA」以上です。最近のサブノート でも、この条件をクリアできるでしょう。なお、レジューム機能は使え るものと使えないものがありますので、購入前に確かめたほうが良いと 思います。この構成でも複数の仮想コンソールで漢字も使え、文書処理 用の TeXの表示や、印刷用に広く使われているポストスクリプト言語で 記述された図や文書、各種形式の画像ファイルの表示もできます。さら に、グラフを書くのに便利な gnuplotも使えます。据え置き型のPCなら、 X-windowを使うことを考え、「数値演算コプロセッサ付きCPU +8M RAM +200M HDD +速いラフィクスボード(S3 など)」以上でしょう。マウス はMouse Systems 互換の3ボタンマウスがお奨めです。なお、ノート ブック型PCでX-window を動作させるにもこの程度の RAM や HDD がある 事が望ましです。その場合、マウスの代わりになるトラックボールや棒 状のポインティングデバイス、感圧パッドなどが付いているとたいへん 便利です。

さらに、最近の価格動向を見ると、携帯型では「SL Enhanced 486 +8MB RAM +200MB HDD」、据え置き型なら「 Pentium +720MB HDD +17"ディ スプレイ +16M RAM +S3の64ビットチップを使ったグラフィクスボード」 あたりを狙うのがよいかと思います。前者なら手軽に運べる UNIX 互換 環境が、後者なら、30〜40万円程度の投資で100〜200万円程度の売れ筋 ワークステーションに負けない性能が期待できます。サブノートのメモ リーを16MBやそれ以上にして、「コーヒーショップでX」もオツなもの です。

なお、メモリーを増やすことは高速化に大きく貢献します。ハードディ スクを使った仮想メモリーは遅いですし、メモリーの余った分は、必要 になるまで、ディスクキャッシュとして活用されます。とくに、ノート ブック型などの場合はハードディスクへのアクセスが減るために節電に も効果的です。MS-DOSなどとは違いメモリーは有効利用されますのでな るべく多く用意しましょう。

2.3 サポートされているハードウェア

以下に、サポートされているハードウェアを挙げます。このリストは、 概況を知ってもらうためのもので全てを網羅しているわけではありま せん。なお、Amiga や FM-TOWNS 版の情報などはほとんど含まれてい ません。また、ハードウェアに関する詳しい情報は、JFプロジェクト JFプロジェクト( JFプロジェクト節参照)で翻訳 された Hardware Compatibility HOWTOなどのHOWTO シリーズの文書群 ( HOWTO 文書群節参照)を御覧ください。

CPU

386 のプロテクトモード用プログラムを実行できるもの。全ての386, 486, Pentium はこの条件を満たしていますが、286はだめです。 286 には今後も対応しないでしょう。この他に、Amiga/Atari の 680x0 でも 動作しています。68020+MMU・68030・68040が使えます。 更に、 ALPHA/AXPでは利用者環境のテストがはじまり、PowerPCやMIPSなどでも 開発環境が動作し始めたようですが、移植作業の段階と言えるでしょう。

バス

ISAやEISAはもちろん、VLバスや PCIバスなどでも問題ありません。 PCIの自動設定(Plug and Play)への対応もかなり進んでいます。PS55の 一部などで使われているMCA でも動くのですが、使えるディスクコント ローラなどが限られています。PCI関連の情報をまとめた文書としては、 PCI-HOWTO があります。 PCMCIA 関連は、Ethernet・モデム・SCSIコントローラ・メモリーカード の幾つかが動作確認されています。PCMCIAカードの差し替え時にカード を自動認識して初期化するpcmcia-csドライバがPCMCIAボードを動作させ るためのモジュールとともに配布されています。 cb-iris.stanford.edu の pub/pcmciaか、国内の、 nuis.nuie.nagoya-u.ac.jp の /Linux/pcmcia/に 置いてあります。tsx-11などにも置かれ始めたようです。 サブノート用のTP230キット( 機種別版のftpによる入手節参照)には関連ソフトもまとめられ ています。くわしくは、PCMCIA-HOWTOを御覧ください。

RAM

1GBまで対応しているはずですが、たぶんテストはされていません。 万一、メモリー増設で遅くなった場合には、キャッシュの問題でしょう。 マザーボードの説明を読んで、RAM全体がキャッシュさるように設定し、 それでもだめな らキャッシュを最大限まで増設してみましょう。なお、 64MBを越えるメモリーを使う場合には、Linux起動時にパラメータを渡す 必要があります。これは、PC の BIOS の仕様による制限です。

ディスク・テープ

一般的なAT用のドライブ(16bit IDE, MFM, RLL)は、サポートされてい ます。XT用の8bitコントローラー(MFM, RLL)もOKです。Enhanced IDE (E-IDE)のハードディスクやCD-ROMなどは、最近のカーネルを使う必要 があります。540MBなどの大きなIDE HDD(E-IDEでないもの)はカーネル にLILOなどでパラメータを渡せば全体が使えます。

これらに加え、下記のSCSIコントローラーにつないだハードディスク・ CD-ROM・テープドライブ・HPやSankyoのスキャナがサポートされています: Adaptec 1542/ 152x/ 1740 /拡張モード(1542互換モードではない)2742/ 2842・BusLogic (ISA/ VL/ EISA/ MCA/ PCIの各種製品に対応するはず で、455S/ 747S/ 946C/ 956Cでテスト済み)・QLogic (ISA/ VL/ PCMCIA) ・Seagate ST-01/ ST-02・Future Domain TMC-88x シリーズなどの TMC950 チップを使ったもの/ TMC1660, 1680, 1650, 1670,TMC3260/ 7000FASST・ Ultrastor 14F/ 24F/ 34F・Western Digital wd7000 ・NCR 5380 や 53c7xx/8xxチップのもの・Pro Audio Spectrum/ Studio 16・Trantor T128/ T128F/ T228 ・DPT PM2011B, 2021A(以上ISA)/ PM2012A, 2012B, 2022A, 2122A, 2322A(以上EISA)/ PM2024, 2124 (以上PCI) が標準カーネ ルでサポートされています。また、Adaptec互換機種ではBusLogicのコン トローラやDTCの3292(3270はダメ)も動作確認されています。 これらに 加えて、日本では SPC 用ドライバーが書かれていますし、これをつかう とダイナブック用の Dynamic SCSI も動作するそうです。また、パラレル ポートに専用のケーブルで SCSI機器をつなぐだけの EasyHard もありま す。詳しくはSCSI-HOWTOを御覧ください。

IDE・E-IDE・SCSI 以外にも以下の専用インターフェースの機器が動作します。 先ずはCD-ROM。SoundBlaster / 松下 ことぶき/ Panasonic(これらは PhotoCDも使え、4枚のコントローラで最高16台接続可)・Mitsumi (PhotoCD は試験中)・Sony CDU31A, 33A (PhotoCDもOK)/ CDU-535,531・ Philips / LMS・Aztech CD-ROM CDA268-01A, ORCHID CD-3110, OKANO/ WEARNES CDD110。 また、QIC-02・QIC-117ドライバーもあります。QIC-80テープを使うドライ バーも現在テスト段階ですが動いています。以上、CDROM-HOWTOなどを御覧 ください。

グラフィクスボード

まず、フリーソフトのみを使う場合の話をします。 テキストモードでサポートされているのは VGA, EGA, CGA, と Hercules (互換品を含む)です。グラフィクスや X-window は、VGA, Super VGA( ET3000/4000, Paradise, Trident, ATI, S3, Chips&Technology, Cirrus, Compaq AVGA, WD, Genoa, AGX, OAK, Advance Loic, MX, Video7), 8514/A, P9000, Herculesです。このうち、高速描画支援機能を持ったアク セラレータをサポートしているのは、S3(911, 911A, 924, 801, 805, 805i, 928, 864, 964, Trio64, Trio32, 868, 968)と、IBM 8514/A (ATI などの互換ボードを含む) ・ATI (Mach8, Mach32, Mach64)・ Cirrus( 5420, 5422, 5424, 5426,5428, 5429, 5430, 5434, 6205, 6215, 6225, 6235)・Western Degital(90C24, 90C24A, 90C31, 90C33)・IIT ( AGX-014, 015,016)・Tseng (ET4000/W32, W32i, W32p)・Weitek (P9000) ・Oak (OTI-087)です。なお、X-window には、基本的に XFree86 というPC UNIX 汎用のフリーのシステムを使っています。最新の全体版 は、8月はじめに公開された XFree86-3.1.2 です。S3/868,968やATI/Mach64のアクセラレータ、最近のノートPCで よく使われているChips&Technologyのチップなどにも対応してい ます。

別の選択肢もあります。Metro Link Inc.からは「Metro-X」が、X Inside Inc.からは「Accelerated-X」が、それぞれ Linux用にも発売されています。 どちらも、S3の864 / 964やATIの Mach64 はもちろんXFree86ではサポート されていない Matrox社のボードや Number9の Imagine128まで含んだ最新 のボードに幅広く対応しています。連絡先は、

       Metro-link Inc.:
         Tel:            +1(305)938-0283         FAX: +1(305)938-1982
         Email:          sales@metrolink.com
         Mail:   4711 Notth Powerline Road, FOrtLauderdale, FL 33309, USA

       X Inside Inc.:
         Tel:            +1(416)762-3778         FAX: +1(303)470-5513
         Email:          sales@xinside.com       info@xinside.com
         FTP:            ftp.xinside.com (199.120.247.2)
         Mail:   7900 E Union Ave, Suite 1100, Denver, CO 80237, USA.

ネットワーク

Western Digital 80x3/SMC Elite 16(標準原器)・ SMC Elite ULTRA ・ NE1000, NE2000・ HP PCLAN/ PCLAN+・3com 501 (なるべく避けよう), 503, 509, 579(EISA)・Allied Telesis AT1500 (日本名は HE4000)・ NE2100(AMD Lance や PCnet-ISA/VLB/PCI、Boca PCI)・Cabletron E21xx・DEC DEPCA, DE100, 200, 201, 202, 210, 422(EISA) /EtherWorks3(DE203, 204, 205)/DE 425, 434, 435 (他社の PCIの製品にも同等品が多い 例:SMC Ether Works), 500・Apricot Xen-II、 ポケットアダプターでは、D-link DE600, DE620 と AT-LAN-TEC/RealTek、 ノートPC内組み込み型ではZenith Z-note のものがサポートされ、SLIP, CSLIP,PLIP (Parallel Link IP) も標準カーネルで対応しています。更に、 多数の NE2000 互換ボードの動作確認がされていますが、互換性が不十分 な物も多いので気を付けてください。AT-LAN-TEC の OEM のポケットアダ プターは非常に多くの名前で売られています。更に、試験的に、3com 505, 507・Allied Telesis AT1700・Intel Ether Express・NI5210・NI6510・ Ansel Communication EISA 3200用ドライバなども標準カーネルに付属し ています。少し変わったところでは NCRなどから出ているAT& T GIS のWaveLAN(無線LAN)も動きます。 一部の PCMCIA カードも動作しています。 具体的には D-link DE650 ・ 3Com 589 ・IBM製です。イーサーネットに 関して詳しくは、JFの里( 入手方法 節参照)に日本語訳もある ETHERNET-HOWTOや、カーネルのソースコード のネットワーク関連の部分 (/usr/src/linux/drivers/netにある)の コメントなどを御覧ください。

サウンドボード

Adlib・SoundBlaster1.0/2.0/Pro/Pro2・ProAudio Spectrum 16・Gravis Ultra Sound16, Ultra Sound MAX・ MPU-401。 上位互換の新製品もたくさん出ていますが、大抵動いているようです。 また、1.3シリーズのカーネルに付属の物は対応ボードが一層増えていま す。詳しくは、カーネルパッケージに含まれるサウンドドライバー(他の OSでも使われはじめたのでVoxWareと名付けられた)に付属の文書や Sound-HOWTOを見てください。VoxWareの開発版は単独でtsx-11などに置 いてあります。

シリアルボード

AST Fourport cards(with 4 serial ports)・Boca のいくつか・Usenet Serial Card III。

マウス

大抵のシリアルマウス・バスマウス(Microsoft, Logitec, PS/2, ATI)・ TI travelmate(C&T82C710) Quickport マウス。

その他

この他にも、SCSIでなく専用のI/Fを使うスキャナやデータ収集用の ADコンバータ、ジョイスティック、ビデオ取り込みボードなど動作 するハードウェアはいろいろありますが、専用のソフトやパッチが 必要です。

3. 移植済みソフトの一部

大抵の、有名な Unix用ツールやプログラムは移植済みです:ほとんど 全ての GNU もの・多種様々な X 関連ソフト。 移植は大抵簡単で、多 くのものが全く修正無しでコンパイルでき、それ以外でも、わずかの修 正でコンパイルできることが多いです。これは、Linuxがほぼ完全に POSIX準拠だからです。しかし、残念ながらいわゆるアプリケーション ソフトが少なかったのですが、増えて来ています。以下に、移植済み ソフトの一部を紹介します。

基本 Unix コマンド

ls, tr, sed, awk 他、思い付きそうなのは 大抵あります。

開発ツール

gcc, gdb, make, bison, flex, perl, rcs, cvs, gprof。

プログラム言語

gcc(C/C++/Objective C), Modula-3, Modula-2, ADA, Pascal, Fortran (f2c+gcc でソースレベルのデバッグも可), ML, scheme, Tcl/Tk, Perl, Python, Common Lisp, その他。また、ISE(問い合わせは info@ise.com)からはEiffelが NAG(http://www.nag.co.uk:70/) からはFortran90が商品として 発売されています。

グラフィカル環境

X11R5, X11R6 (どちらも XFree86 [TM]), MGR。

エディター

GNU Emacs, Lucid Emacs, MicroEmacs, jove, ez, epoch, elvis(GNU vi), joe, pico, jed。 日本語版は、jelvis, nemacs。そして、 多言語対応の mule。

シェル

Bash (Posix sh コンパチブル), zsh ( ksh 互換モードあり), tcsh, csh, rc, ash (ほぼ shコンパチブル), その他たくさん。

通信ソフト

Taylor (BNU-compatible) UUCP, kermit, szrz, minicom, pcomm, xcomm, term/slap (シリアル回線で複数のシェルを実行でき、 Xを使うことも出来る), Seyon(X-window 用の人気もの). また、クラス2 FAXモデム用の送受信やZyXELのモデム用の音声録再ソフトもあります。 もちろん、シリアル回線からのログインを受け付けるることも出来ます。 日本語は、kermit, Seyon(変更必要)などで使えます。BBS へのアクセス にはぺーさんこと中込さんによる解説文書が役立つと思います。 JFの里ディレクトリ( 入手方法節参照)を のぞいてみてください。

ニュース・メール

C-news, trn, nn, tin, smail, elm, mh, pine。 日本語では、sendmail, mh。

文書処理

TeX, groff, doc, ez, Linuxdoc-SGML。日本語は日本語(La)TeXやjgroff, jLinuxdoc-SGMLで扱えます。

ゲーム

Nethack・いくつかのMudや X用ゲーム。フライトシミュレーターもあり ますよ。世界中で話題沸騰の DOOM も見逃せません。tsx-11 や sunsite をのぞいてみましょう。なお、麻雀などの日本製のゲームはJGパッ ケージにまとめられており、JEと同じftpサイト( tutのミラー節参照)で入手できます。

セットもの

AUIS(Andrew システム)。ezは、AUISの一部です。

その他

その他、私(山崎)の趣味でもう少し名前を挙げます:ghostview, gnuplot, xv, idrawを含めた日本語InterViews, Mosaic(日本語にも対応), 日本語 ghostscript, 日本語tgif, Wnn, Canna, sj3, skk, dviout/dviprt, kcc+ prn, メモリ節約に役立つpxvt, かわいいoneko。

日本語ソフトの多くは、Slackware版およびSLS版のLinux パッケージ用の 拡張キットとして、JE( 日本語拡張キット節参照) と言う名前でまとめられています。これには、親切な日本語のメッセージ を出すのインストール用ソフトが付いていて、簡単に導入できます。

以上、ここに挙げたものはほとんどがフリーで、これらは全体の100分の 1にも満たないでしょう。UNIX 用のフリーソフトは、まず動くと思って いいでしょうし、大抵はバイナリがあります。

有料のソフトには、X-window用のサーバやMotifライブラリやOpenGLライ ブラリ、Fortran90やブジェクト指向プログラミンング言語の Eiffel 、 更に数式処理のMapleやMathematica・行列計算のMATLABや、グラフ作成 ソフト、リレーショナルデータベースもあります。PC UNIX用のWord Perfect (英語版)も、Linuxでの動作を意識して作られています。

現在ある MS-DOS エミュレータを使うとコンソールや X-window など から一部の MS-DOS ソフトを使う事ができます。英語圏では、DOS用の ワードパーフェクトやゲームなどを使っている人が結構いるそうです。 日本語は、IBM の PC-DOS/V 6.3 などを使えばOKです。なお、DOS エミュレータで日本語FEPを動作させ、それにLinuxからアクセスする ためのソフトも書かれています。

4. 誰が Linux を使っているか?

Linux は「フリー」であり、使うためにどこかに登録したりする必要はあ りません。そのため、どれくらいの人が使っているのかを把握するのは難 しいのです。Linux を販売したりサポートしたりすることだけで、いくつ かの商売が成り立っていますが、それらを利用している人は、全体から見 るとほんの一部でしょう。Linux のニュースグループは、Usenet のニュー スグループの中でも、とくに盛んに読まれているものです。たぶん、Linux の世界中の利用者は数十万人でしょうが、よく分かりません。しかし、 Harald T. Alvestrand さんがカカンにも数を数え始めました。Linux 利用 者は、linux-counter@uninett.no へ以下のどれかの Subject をつけたメ イルを送ってください:

      I use Linux at home               家で使っている。
      I use Linux at work               仕事で使っている。
      I use Linux at home and at work   家でも仕事でも使っている。
      I don't use Linux                 使ってない。

なぜか、使ってませんまであるのが凄いですね。集計結果は、時々 comp.os.linux.misc に投稿されています。

5. 入手方法

5.1 案内

JMETA-FAQという文書に、関連情報を含めた意味での入手法が 詳しく書かれています。一読を強くオススメします。 なお、JMETA-FAQ を含めた日本語の Linux 関連文書は、通称「JFの里」 こと

ftp.kuis(130.54.23.2)

にあります。ここにある文書の大部分は、小野さんを中心に組織した JF プロジェクト(Linux 関連日本語文書整備計画)の成果です。 英文の文書では、Matt Welsh さんの「Linux Installation and Getting started 」を読んでみましょう。これ以外にも、LDP(Linux 関連文書整 備計画)の成果が役に立つでしょう。

5.2 Anonymous FTP

海外のftpサイト

少なくとも、以下の ftp サイトには、Linux があります。anonymous FTP サイトというのは、ftp というプログラムを使うと誰でも利用できる ファイルの貯蔵所です。普通は、anonymous(匿名と言う意味)というユー ザー名を使い、電子メールのアドレスをパスワードとしてログインします。

     Textual name                   Numeric address Linux directory
     =============================  =============== ===============
     tsx-11.mit.edu                 18.172.1.2       /pub/linux
     sunsite.unc.edu                152.2.22.81      /pub/Linux
     ftp.funet.fi                   128.214.248.6    /pub/OS/Linux
     net.tamu.edu                   128.194.177.1    /pub/linux
     ftp.mcc.ac.uk                  130.88.203.12    /pub/linux
     src.doc.ic.ac.uk               146.169.2.1      /packages/linux
     fgb1.fgb.mw.tu-muenchen.de     129.187.200.1    /pub/linux
     ftp.leo.org                    131.159.0.252    /pub/comp/os/linux
     ftp.dfv.rwth-aachen.de         137.226.4.111    /pub/linux
     ftp.informatik.rwth-aachen.de  137.226.225.3    /pub/Linux
     ftp.Germany.EU.net             192.76.144.75    /pub/os/Linux
     ftp.ibp.fr                     132.227.60.2     /pub/linux
     kirk.bond.edu.au               131.244.1.1      /pub/OS/Linux
     ftp.uu.net                     137.39.1.9       /systems/unix/linux
     wuarchive.wustl.edu            128.252.135.4    mirrors/linux
     ftp.win.tue.nl                 131.155.70.100   /pub/linux
     ftp.stack.urc.tue.nl           131.155.2.71     /pub/linux
     cair.kaist.ac.kr               143.248.186.2    /pub/Linux
     ftp.denet.dk                   129.142.6.74     /pub/OS/linux
     NCTUCCCA.edu.tw                140.111.1.10     /Operating-Systems/Linux
     nic.switch.ch                  130.59.1.40      /mirror/linux/sunsite
     monu1.ccmonash.edu.au          130.194.1.101    /pub/linux
     cnuce_arch.cnr.it              131.114.1.10     /pub/Linux
 
tsx-11 と、 fgb1.fgb.mw.tu-muenchen.de が、Linux の GCC の 公式サイトです。この表のサイトのうち、いくつかはミラーサイトです。 ミラーサイトとは、どこかのサイトのコピーを置くサイトです。定期的に 本拠地をのぞきにいって、本拠地に変更があればミラーサイトでも更新す るように設定されています。

また、 sunsiteは tsx-11 にはないものも多数おいています。最近は、tsx-11よりもSunSiteの方が 新しいソフトが豊富なので、主にSunSiteやそのミラーを使うことが多い でしょう。

開発者向けの最新カーネルの最新版は、 funet で公開され、tsx-11 や SunSite などにミラーされ ています。日本でも多くのftp サイトで入手できるので、なるべく近くか ら入手してください。

どれを入手すれば良いのか悩んでしまった場合は、 使ってみる節を読んでみてください。

tsx-11のミラー

日本でtsx-11のミラーをしているのは、

京都大学 130.54.23.2

が代表的です。なお、以前のLinux情報メモに載っていた sra は、 tsx-11 のミラーをやめたそうです。また、ディレクトリの名前の 変更はよくありますので注意してください。

sunsiteのミラー

もう一方の雄、sunsiteのミラーを日本でしているのは、

IIJ 192.244.176.50

日立 133.144.224.2

大阪大学 133.1.12.12

です。

Slackwareのftpによる入手

一番人気の、Slackware 版 Linux パッケージは日本では、

IIJ 192.244.176.50

東工大 131.112.16.2

東大 157.82.96.67

などにも置いてあります。

JEのftpによる入手

また、日本語ソフトの最新版は、JE(日本語拡張キット) version 0.9.6として、

ftp.tut.ac.jp 133.15.64.6 /pub/linux/JE

から発信されます。以前は、同大学の colias というマシン(JEのまと め役の真鍋さんが運用)がオオモトでしたが、こちらに移されました。 ちなみに、日本産のゲームを集めたJGパッケージも、JEとならんで置 いてあります。しかし、入手の際は、少しでも近くのサイトの利用を お勧めします。

京都大学 130.54.23.2

慶応大学 131.113.35.20

東京大学 157.82.96.67

機種別版のftpによる入手

機種別の特殊なファイルは、以下の所にあります。

FM-TOWNS用:

明治大学 133.26.136.40

京都大学 130.54.23.2

FM-TOWNはとても熱心にサポートされ、ほぼ最新のカーネルが使えます。 パソコン通信の Nifty serve を中心に開発されています。

ノート&IBM用:

KDD 192.26.91.3

IBMのTP230用に集められたものですが、PCMCIA対応のパッケージになっ ているので、それ以外のノートやサブノートの利用者にも役立つでしょう。 かなり頻繁に更新されています。

PC98 用(試験公開):

京都大学 130.54.42.3

これは、動作する機種が限られていてるようです。開発は止まっています。

繰り返しますが、より詳しい情報が、小野さんのJMETA-FAQ ( JFプロジェクト節参照)にあり、他の日本語文書 とともに上記の ftp.kuis(京都大学) においてあります。

なお、直接 ftp が出来ない人でも、電子メール(ftp-mail)でプログラム などを入手することが可能ですが、よほど回線が太くないかぎり、文書 や不足分のソフトを補うための手段だと思っていたほうがよいと思います。 ftp-mailのサービスは、日本では ftp.kuis や iij などが、海外では SunSite.unc.edu や ftp.informatik.tu-muenchen.de などで行っています。

5.3 その他の入手法

Linux を置いている BBS は、世界中に多数あります。このようなサイト の一覧は、Zane Healy さんが管理しており、comp.os.linux.announce に、毎月初めとなかごろに定期的に投稿されます。この一覧は、上に挙 げた tsx-11.mit.edu や、そのミラーサイト( Anonymous FTP節参照)に「 bbs.list 」として置いてあります。

日本のBBSでは、Nifty serve が Linux をおいていますが、古く・不完 全だそうです。

ネットワークが利用できない人は、CD-ROM が便利でしょう。

現在、初心者向けの一押しはCD-ROM付き書籍です。お近くの書店で入手 できます。Linuxパッケージに含まれる代表的プログラムの使い方を中心 に、かなり広く解説しています。実は、Linuxを使わない人でも、Unixの フリーソフトを使っている人には役立つものです。

       「Linux入門」-- PC互換機の最新UNIX環境 -- 
        小山裕司・斎藤靖・佐々木浩・中込智之 共著
        アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン発行
        ISBN 4-7952-9652-9 4200円
 
       「RunRun(るんるん) Linux」
        ASCII発行
 

「日本語 Linux CD-ROM」が1993年11月末から発売されています。池袋の Laser5 の手によるもので、最新版は、通称「 JE^3-CD ROM 」として売 られています。海外で一般的なソフトウェア群に加えて、FM-TOWNS用カー ネル・日本語文書等、様々なバイナリやソースコードを含んでいます。こ の CD の最大の特徴は、日本の利用者の意見を反映させている点でしょう。 もうすぐ、次期バージョンが発売される予定です。 連絡先は、

        Laser 5 秋葉原店
        〒101 東京都千代田区外神田2-1-13 細野ビル
        Phone:03-5296-0670
        FAX:  03-5296-0671

        (株)五橋研究所
        〒232 横浜市南区井戸ケ谷下町212-2-2F
        電話/FAX:045-721-1885
 
また、ソフトバンク社の「UNIX USER」誌は1994年1月号の付録として、 SLS 1.03+JE 入りの CD-ROM を付けて以来、付録として続々とLinuxを 付けています。値段の安さが魅力です。最新のモノを手軽に手に入れら れますが、内容的に整理されていなかったりする場合もあるので初心者 は注意してください。

海外では、国際的 linux CD-ROM を複数枚構成にする例が増えて来まし た。このようなものには、大抵、JE やJFまで含まれています。

○ Web: Wallnut Creek

Walnut Creekから、SlackwareのCD-ROM が発売されています。これが、 現時点のSlackwareの正式版だそうです。

        Wallnut Creek CD-ROM
        4041 Pike Lane, Suite D-642
        Concord CA
        USA

        phone +1-510-674-0783
        Fax   +1-510-674-0821
 

○ Web: Infomagic

InfoMagic Inc から Linux を含んだ CD-ROM が何種類か販売されています。 インターネットの情報を集めた物で、安い上に2枚組や4枚組と 盛りだくさんです。ただし、これらは内容の整合性などは考慮されていま せん。tsx-11.mit.edu と sunsite.unc.edu という Linux ftp サイトの 両雄のある日の内容に加えて、GNU の正式なサイト prep.ai.mit.eduの 内容なども加えたもので、 Slackware, MCC, TAMU, Debian, SLS 1.05 だけでなく、JEも入っています。

        InfoMagic Inc
        PO Box 338
        Pennington NJ 08534
        USA

        phone +1-800-800-6613, +1-609-683-5501 
        Fax   +1-609-683-5502
 

○ Web: Yggdrasil

また、Yggdrasil Computing の Plug-and-Play Linux CD-ROM も広く売 られています。設定が比較的簡単なことと、早くから Tcl/Tk入などを 積極的に入れていることで有名です。ブートフロッピー付でそのまま試 すことも出来ますし、(JEとの組合せを考えなければ)便利に使えるで しょう。ディレクトリ構成が他のパッケージと異なっていたのが使いに くい点ですが、変更の計画があるようです(既に変更されているかどうか は未確認)。なお、Yggdrasilは、英語のフリーの文書をまとめて本にし た「The Linux Bible」も出しています。最新版はCD-ROM付きの第3版 です。

        Yggdrasil Computing, Incorporated
        CDROM sales
        PO Box 8418
        Berkeley, California 94707--8418

        phone  +1-800-261-6630,+1-408-261-6630,
        FAX    +1-408-261-6631
 
○ Web: Caldera

Caldera Inc.ではより使いやすいLinuxを目指して独自に手を加えた 版を商品として販売しています。現時点では、Preview II という、 非公式版です。いまのところ、JEを使うにはかなり工夫が必要です。 今後の展開が楽しみでしょう。連絡先は:

        Caldera, Inc.
        931 W. Center St.
        Orem, Utah 84057
        USA
 

これらの CD-ROM は、秋葉原などでも入手することもできます。 IBM-PC を扱っているお店に当たったり、「DOS/V マガジン」の広告 などを見たりしてみてください。

最後に、『Linux インストール済 PC』についてです。代表的な構成の PC に、Linux をインストールし、動く状態で発売しているところがあります。

日本では三重に本店をもつ電脳工房が提供しています。日本語環境を含む CD-ROMつきだそうですし、「Linuxの発展に貢献すること考えて安心して 使える標準機を提供したい」とのことです。信頼できる顧問も付いている ようです。通信販売も有ります。

     
        電脳工房
        〒 514 三重県 津市 栗真 町屋町 1613-5(三重大学前)
        TEL 0592-32-4033
        FAX 0592-32-0705(24h)

        電脳工房京都店
        京都市 左京区 吉田牛ノ宮町 506
        TEL/FAX 075-752-4884
 
海外には、次のような所がさまざまなハードウェアに、希望に似合わせた インストールをしてくれるところがあります。Slackware を入れてもらう ことも出来ますが、JE は無理かも知れません(未確認)。
     
         Fintronic USA, Inc.
         1360 Willow Rd., Suite 205
         Menlo Park, CA 94025
         USA
         fax:   +1-415-325-4908
         email:  linux-sales@fintronic.com
 
Fintronic USA で扱っている製品に関して、Internet では、 「finger linux-sales@fintronic.com 」で情報を入手できますが、とり あえず、Distribution-HOWTO の案内を読んでみてください。

知り合いで、Linux を持っている人がいれば、貸してもらったり、コピー させてもらうというのも良いでしょう。Linux 関連ソフトウエアのほとん どは、たとえウリモノのCDに入った物でも、コピーが許されているはずで す。

6. 使ってみる

6.1 パッケージ

Linux のカーネルは、公式に管理されていますが、全体として「これぞ 公式パッケージ」というものがありません。様々な版(Distribution)が 出回っています。くわしくは、Distribution-HOWTO を御覧ください。

1993年頃に一番多くの人が使っていたのが SLS パッケージだった思いま すが、最近は Slackware を使っている人がほとんどです。「ザ・標準 パッケージ」をめざしたDebian というのも目が離せない存在ですが、 完璧主義のためか正式版がなかなか出てきません。なお、ほとんどの パッケージが、SunSiteやそのミラー( Anonymous FTP 節参照)の/pub/Linux/distributions/ ディレクトリにあります。

SLS は、Peter MacDonald さんが中心にまとめたもので、TeXやX-window も含めて、大抵の有名ソフトが含んでいます。以前はLinuxを広める推進 力として大きな働きをしたのですが、すでに開発が止まっているようです。

それと対照的に非常に熱心に管理・アップデートされて来た『Slackware』 と言うパッケージが現在の一番人気のパッケージと言えると思います。 常に新しくて、かなり安定したソフトウェアをずらりとそろえた内容です。 最新版は3.0 でXFree86-3.1.2も含んでいます。見た目も使い勝手もよい インストール用ソフトが付き、最新の周辺機器にも一早く対応している事 もあり、なかなかの出来です。

最近は、元Novellの連中により「商品」として作られているCalderaと、 その元になっているRed Hat版パッケージも注目を集めています。とくに、 インストールプログラムの親切さなどはSlackwareより磨きがかかってい るそうです。

6.2 日本語拡張キット(JE)

日本語関係のソフトは、もともとはSLS版Linuxパッケージ用の日本語拡張 キット(JE)として整備されてきましたが、最近では JE も Slackware 版 パッケージでの動作を第一に開発されています。現時点で新しくインス トールするなら、実績のあるSlackware 版を試してみるのがよいかと思い ます。

JEは、自称未完成ながら、TeX, ghostscript, nemacs, mule, kterm, mh, kon(コンソール用漢字表示ソフト), Tcl/Tkなど多くの日本語版ソフト ウェアがパッケージ化され、日本語のメニューで簡単にインストールでき るようになっています。

詳しくは、ガイドワーキンググループが書きおろした、「JE-HOWTO」を 読んでみてください。これは、JEとともに配布されています。 ガイドは、以前、ガイドワーキンググループのメンバーが書いた非常に 詳しいインストール案内です。残念ながら、かなり古いSLS-1.03を想定 して書かれて以来更新されていませんが、基本的な手順は Slackware でもほぼ同じです。なお、ガイドの新版も検討されていますが、最近 では、「Installation-HOWTO と JE-HOWTOのコンビ」をガイドの跡継ぎ にしようと整備してきました。どちらも日本語版がありますが、残念な がらガイドの域には至っていません。

6.3 関連文書

HOWTO文書群

細かな疑問が生じたら、「HOWTO 文書群 」を読んでみましょう。 これは、肥大化してしまった FAQ(よく尋ねられる質問と回答集) を再編 成し、細かな設定などを詳しく解説したものです。一文書一テーマになっ ています。まずは、JF-INDEX や HOWTO-INDEX を見てみましょう。どのよ うな HOWTO が用意されているかがわかります。実は、「Linux情報メモ」 も初心者向けの HOWTO という位置付けにあります。なお、現在の FAQ は、 昔のもののように何でも扱うのではなく、既存の HOWTO のテーマに含まれ ていない話題を集めた物になっています。もっとも、FAQ も一度は目を通 しておくとよいと思います。

英語で書かれた HOWTO は、comp.os.linux.announce に定期的に投稿され る他、多くのLinux 関連 ftp サイト( Anonymous FTP 節参照)に置いてあります。最寄りのところから入手してください。

JFプロジェクト

HOWTO の多くは、既に日本語化されてます。これは、JF プロジェクトと 呼ばれる日本語文書整備計画の一貫として進んでいるものです。JF プロ ジェクトでは、JF メーリングリストを中心に話し合い、Linux 関連の様々 な文書を作成・翻訳しています。元もとの活動は Linux メーリングリス ト・fj.os.linux・Nifty serve 等での質問や回答をまとめる作業で、 もちろん現在も活発に続けられています。JMETA-FAQや様々な翻訳を含め た成果は、「JFの里」とも呼ばれる、

JFの里 (ftp.kuis=130.54.23.2)

にあります。

また、Matt Welsh さんの「Linux Installation and Getting Started」 も読んでみましょう。最新版は、Ver. 2.1.1 というもので233ページあり ます。これは「UNIX なんて使ったこと無いよ」という人を対象に書かれ た文書で、Linx/UNIX の基本的な使い方や設定・管理のしかたも丁寧に 説明しています。少し古いVer2.0を元にした日本語版は JF プロジェクト で作成され、校正中です。日本名は「Linux ことはじめ」です。

7. Linux のライセンス

Linux は、全ソースコード付きで配布されていますが、著作権が放棄さ れたパブリック・ドメインソフトではありません。しかし、Gnu General Public License (GPL)のもとで自由な再配布が許され、更に、再配布を妨 げることが禁じられています。Linux の下で動作するソフトウェアは、そ れぞれが独自のライセンスを持っていますが、多くのものは、やはりGPL を使っています。X はMIT、いくつかのユーティリティーは BSD の利用 許諾に従っています。FTP サイトにある全てのソフトは、特別なディレ クトリーにあるものを除き、自由に再配布ができます(そうでないものは、 置かれるべきでない)。ただし、米国には、秘密保持のための米国内法 の制限 により、一部持ち出し規制付きのものもあるようです。

8. Linux の情報入手

8.1 フリーの文書

Linuxは、フリーの文書が充実しています。英語の関連文書は、 次の項解説してにある comp.os.linux.announce に投稿されるほか、 代表的なFTP サイトにおいてあります。入手方法の節( Anonymous FTP節)も御覧ください。

LDP プロジェクトの成果が、運用・設定の手引集 「HOWTO」シリーズと 呼ばれる文書群として整備されてきました。これらには、対応ハード ウェアと対応の現状や各種の Linux パッケージの解説なども、詳しく 書いてあります。例えば、以下の所にあります。

HOWTOの里

日本語の関連文書は JF プロジェクトでまとめられています。

JFの里 (130.54.23.2)

HOWTO 文書集の和訳もかなり進んでいるので、HOWTO-INDEX (日本語版も あります) を読んで、欲しい情報を見つけてください。なお、 「( 使ってみる)節」も御覧ください。 日本語のインストール関連文書では、INSTALLATION-HOWTOと JE と 一緒に置いてあるJE-HOWTO が代表的です。

8.2 ニュースグループ

Usenet のニュースグループとして、comp.os.linux.* があります。 たとえば、c.o.l.a や cola とも呼ばれる comp.os.linux.announce 等です。

また、日本では fj.os.linux があります。

fj.os.linux

日本での中心的な情報交換の場所です。商用BBSなどからも読み書き できるように成って来たようで、ますます活発なニュースグループ です。HOWTO文書などを読んでもわからないことなどがあれば、恥ず かしがらずにどんどん投稿しましょう。

comp.os.linux.announce

Linux のアナウンス用のニュースグループで、moderated として厳し く管理されています。ここには、 新しいソフトの発表や会合の案内、重要な文書が投稿されます。

comp.os.linux.answers

Linux 関連の質問に対する回答用 のニュースグループで、moderated として厳しく管理されています。

comp.os.linux.advocacy

Linux を他のOSと比較して議論 するためニュースグループです。自由に投稿できます。

comp.os.linux.admin

システム管理・維持に関連した議論の 場です。自由に投稿できるニュースグループです。

comp.os.linux.development.apps

Linux用のアプリケーショ ンソフトの開発に関する話をする場で、自由に投稿できます。

comp.os.linux.development.system

カーネルの開発に関連し た議論をする場です。くどいですが、カーネルに強く関連したもの のみを扱います。自由に投稿できます。

comp.os.linux.hardware

Linuxで使われるハードウェアに 関した議論をする場です。自由に投稿できます。

comp.os.linux.setup

Linuxの設定に関した話をする場です。 自由に投稿できます。

comp.os.linux.networking

Linuxのネットワーク機能に関連 した議論をする場です。自由に投稿できます。

comp.os.linux.help

上記以外の質問や助言をする場です。 自由に投稿できます。

comp.os.linux.misc

上のどれにも当てはまらないことがら を扱います。自由に投稿できます。

【注意】Linux のニュースグループ間では、クロスポスト をしないでください。クロスポストがよいと考えられるのは、 c.o.l.announce とそれ以外の間のみです。せっかくニュースグループ を分割したのに、記事の数が増えてしまっては、必要なものを探すの に苦労してしまいますよね。

8.3 メーリングリスト

国内国外問わず、実に多くのLinux関連メーリングリストがあり、 活発な情報交換がされています。詳しくは、 FAQ(Frequently Asked Questions with answers) や、JMETA-FAQ をみてください。ニュースか ftp で入手できるでしょう。

日本では fj.os.linux 設立以前は、主にメーリングリスト(ML)により 情報交換をしていました。現在でも、Linux-MLはなかなかの人気ですが、 Linuxの普及や更なる開発などの作戦会議室にしようとしています。 また、日本の開発者専用のMLや日本の専用雑誌創刊の相談MLなどもあ ります。また、商用BBSの Nifty serve や日経 MIX などでも情報交換 が行なわれています。PC-VAN にも「Linux情報メモ」などがアップロー ドされていると思います。

8.4 Webサイト

全世界規模で爆発的に普及して来ているWWWサーバーでも、Linux 関連 情報が得られます。今回紹介するのは、ごく一部のものです。 MosaicなどでWWWにアクセスできる方は、先ずは「米田さんの Linux 御殿」を覗いてみましょう。

今後もどんどん増えることが予想されています。

8.5 雑誌その他

海外では実用品として高い評価を得ている Linux は、日本でも最近に なって利用者がどんどん増えていおり、雑誌などで取り上げられる機会 も増えて来ました。連載はスーパーアスキー誌には「PC UNIX」、UNIX USER誌には「プレイ・パーソナル Linux」、Software Design誌には 「Let's Enjoy Linux」というコーナーに「Linux活用メモ」という題名 のものなどがあります。その他の単発記事などは「JMETA-FAQ」を御覧 ください。

米国では「Linux Journal」という英語のLinux専門誌が刊行されました。 これは、いろいろなレベルの人を対象にした解説記事や読みものを取り 上げ、全ての Linuxユーザーが楽しめるようにと編集されています。素 朴だが綺麗な仕上りと読みごたえのある文章で大人気です。北米以外か らだと年間 US$29 で定期購読できます。申し込みや問い合わせ は以下まで:

SSC (Linux Journal)

        Linux Journal
        P.O. Box 85867
        Seattle, WA
        USA 98145-1867

        電子メール: linux@ssc.com
        FAX: +1-206-782-7191 (USA)
 
なお、決して、電子メールでクレジットカード番号を送らないでくだ さい。カード番号が盗まれ、多額の請求書が来る恐れがあるからです。 クレジットカード(VISA/Master/Amex)を使ってFAXで注文するのが楽で しょう。ちなみに、過去の面白い記事を集めた「Linux Sampler」 (ISBN0-916151-74-3)も同社(SSC)から発売されています。

以前は、ニュースレターが時々出ていました。これは、重要なアナウ ンスなどをまとめたもので、たまに読みものもあります。最近は案内 が無いので、Linux Journal にとって変わられたのかもしれません。 アナウンスは comp.os.linux.announce でされます。

また、新しいカーネルの情報などは、

          finger torvalds@kruuna.helsinki.fi 
 
によっても得られますが、あまり乱用しないようにしましょう。

9. Linux 関連質問

一番答えが得られそうなのは、fj.os.linux というニュースグループに 投稿することです。Linux 固有の問題か UNIX 一般の問題かよく分から ない場合にも、投稿してしまいましょう。ただし、『ほとんどの 疑問の答えはHOWTOにあります!』。分からないことに出会ったら、 まずは読んでみることをお薦めします。質問の際はエラーメッセージな ど具体的に書いてください。また、何かの文書を読んだ上で質問する 場合は、例えば、「Linux 情報メモには xxx とあるが良く分からない」 というように、引用して質問すると疑問点がはっきりしやすいでしょう。

日本では、FAQ をまとめる 「JFプロジェクト」に協力するために、Linux 関連の質問や回答に、SGML 形式というのを使うことが勧められています。 これに従うと、質問や回答が自動的に整形された文書になるのです。 『ぜひ』協力してください。この形式を使うだけでも Linux 界への貢献 になり、多くの人を助けることにつながるのです。例えば、以下のよう になります。

    <FAQ>
    <Item>FAQ, Linux, SGML
    <Subject> Linux FAQってのは何ですか?
    <Poster> あべ@三菱電機(hironobu@sy.isl.melco.co.jp)
    <Date> 1993年9月20日
    <Q> Linux FAQってのを見たのですがよく分かりません。
        一体何なんでしょう?教えて、偉い人。
    </Q>
    <A> Linux FAQってのは、Linuxに関して良く行なわれる質問/
        回答をまとめたもので、Frequentry Asked Questionsの略です。
        初心者の人がnetworkなどで質問をしようと思った時でも、きっと
        他の人も過去に同じ質問したかもしれませんね。FAQを見れば解決
        する問題かもしれません。また見落しがちな問題もFAQにまとまっ
        ているので慣れた人でも読みかえすことで、新しい発見があるか
        も知れません。
        現在、JF-MLでLinuxに関するFAQをまとめています。fj.os.linux
        やLinux-MLで質問を行なう時には、このフオーマットに従って書
        いていただくとあとの作業が楽になりますので御協力をお願いし
        ます。
    </A>
    <Poster> 小野@京大環境地球 (ono@eiehost.gee.kyoto-u.ac.jp)
    <C>Frequently Asked Questionsですよね。
        細かいつっこみだなぁ(^^;
    </C>
    </FAQ>
 

質問は、 <Q&A>と </Q&A>で挟みます。ただし、 皆がつまずきそうな点に関する質問は、<FAQ>と </FAQ>で 挟んでもよいです。質問や回答は、最後に </Q> や </A> で閉じることが勧められていますが、省略も可能です。ちなみに、 <\Q>ではなく、</Q>です。また、 <Subject> や <Poster> といったキーワードは大文字で始めることが勧めら れています。

実は、この形式は自動処理には良いが人間には「面倒だ」「読みにくい」 などの意見が出され、より簡略化した形式も検討されています。 現在、質問を <Q&A> で始めるだけでも文章をまとめるのに 非常に役立つと分かって来ました。質問にはこれだけでも付けてみてく ださると嬉しいです。

10. 将来計画

Linux は、version 1.0 が公開されてから暫くたちます。しかし、これで 終ったわけではありません。ディスクの読み書きの高速化や新しい周辺機 器のサポートなど多くが改良された開発版1.1の成果を踏まえた、安定指 向版の1.2が落ち着いてきました。その一方で、linux-1.3も作られて、 高速化や複数CPUへの対応などを含めて更なる開発が進んでいます。

また、文書もプログラムも、まだまだ欲しいところです。 文書に関しては「Linux Documentation Project(LDP)」がどんどん進行し ており、様々な文書が出来ています。主として、 linux-activists@niksula.hut.fi のDOCチャネルで相談しています。 興味のある方はどんどん参加してください。これからも、面白い作品が 続々登場しますョ。乞う御期待!

多くの市販の SYS V UNIX 用の一部プログラムを動作させる計画が進行 中です。これらの成果により、SYS V互換環境で UNIX 版のワードパー フェクト(英語版)が動くようになりました。さらに、Linux をターゲッ トにした市販のソフトウェアも出て来ています。

また、Windowsアプリケーションを実行させるソフト Wine も開発が進ん でいます。現在でもMS WINDOWS付属のトランプゲーム Solitaire や、 シェアウェアの Taipei ゲーム程度は遊べるそうです。詳しくは、 tsx-11のミラーサイトのlinux/ALPHA/Wine ディレクトリーを御覧くだ さい。

また、Mach OS の元で動く Linux サーバの開発や Gnu Hurd との融和 へ向けての作業も進んでいます。 一方では、いわゆるRISC PCや、Sun のワークステーションへの移植も、本格的に進んでいます。これれらの ほとんどは、現時点では非公開のプロジェクトです。Linuxの生みの親 LinusさんもALPHAを持っていて、64ビット版のLinuxを開発しているそ うです。詳しくは、MosaicやChimeraなどでWebサイト( Webサイト節参照)を覗いてください。

11. この文書

この文書は、 Michael K. Johnson (johnsonm@nigel.vnet.net)さんが、 Linux INFO-SHEET という題名で comp.os.linux.announce などに定期 的に流しているものを山崎康宏(hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp)が翻訳 し、独断と偏見に基づき加筆修正したものです。間違いの指摘・ご質問・ ご意見などは、fj.os.linux か、わたし宛のe-mailや郵便で遠慮無く お送りください。また、各種ご支援や季節の挨拶なども大歓迎です。 ただし、返事がないかも知れませんのであしからず。

         Y. Hiro Yamazaki
         666 Spadina Ave., UNIT 2412
         Toronto, Ontario
         Canada   M5S 2H8

なお、元の文書(英語)のかなり新しい版が、常に、

INFO-SHEET

として置いてあります。日本では、ftp.kuis 等にあります。PostScript 版も INFO-SHEET.ps という名前で同じディレクトリにあるでしょう。 「Linux 情報メモ」の公式最新版は、 入手方法 節で紹介したJFの里にあります。最近のものはSGML形式で、JF の里の

その他のフォーマットのディレクトリ

にある

jmemo.sgml

です。

12. 注意

この文書中の登録商標は、その所有者のものです。この文章中の記述 は無保証ですので、自分の判断で参考にしてください。 この文書の内容はパブリックドメインですので、自由に使っていただ いて構いません。ただし、引用の場合は引用であるとを示すなどのエ チケットは守ってください。

================================== Yasu Hiro Yamazaki   _______      _/\_
   /  /                   hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp  |   _   | _/\_>  <_/\_
  __ /  /  , \ , \    hiro@atmosp.physics.utoronto.ca  |  (_)  | >          <
_/ _/ _/ _/_<  __/ Dept. of Physics, Univ. of Toronto  |_______| `----||----'