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2. ハードウェアとソフトウェアの設定

きちんとケーブルを差す以外に、実行すべき大切なことがふたつあります。 パラレルポートを正しく設定することと、X サーバの色深度を設定することです。

QuickCam の性能を最大限に引き出すには、パラレルポートを EPP か双方向モードに 設定する必要があります。これによりデータ転送量、すなわち単位時間あたりの 画像数 (フレームレート) を 3 倍に増やすことができます。新しいコンピュータ だと、これは BIOS の設定で出来るのですが、古いマシンではジャンパの変更が 必要な場合があります。どうしても設定できない場合、ドライバの選択肢が 少しばかり狭くなりますが、それでもきちんと動作はします (若干遅くなるだけです)。 コンピュータによっては、双方向モードで問題が生じるものがあるので、 ドライバが動かないときは強制的に少し遅い非双方向モードにしてみてください。 Patrick の cqcam では、-u オプションです。

X を使うすべてのプログラムが、あらゆる色深度で動くわけではありません。 通常は、16 bpp (6 万色) もあれば問題のない高画質が得られます。 色深度は、/etc/XF86Config ファイルの Screen セクションにある DefaultColorDepth オプションを変えれば 変更可能ですし、-bpp 16 オプションを付けて X を起動する ことでも変更できます。後者は、大部分のディストリビューションでは startx -- -bpp 16 とするか xinit -- -bpp 16 と するだけです。システムによっては、ホームディレクトリの .xserverrc ファイルを変更する必要があるかもしれません。 xdm や kdm を使っているなら、その設定ファイルをご覧ください。


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