画像の取り込みができる最も完成度の高いドライバは、 Patrick Reynolds の cqcam です。コンパイルも実行も問題ないはずです。このプログラムは、 X Window で表示可能な ppm もしくは jpeg 形式の画像を作成します。それ以外の フォーマットが必要な場合は、例えば xv や netpbm、あるいは (ImageMagic の一部である) convert を使って変換できます。画像の取り込みについては、 以上です。以下は、特に問題が生じたり、特殊なことをしたい人のためだけ のものです。
cqcam 以外のドライバを使うときは、root での実行が必要です。suid root で インストールするのが実用的です。つまり、だれもがそのプログラムを root 権限で実行できるということです。これをするには、root で以下のコマンドを 実行してください。
chown root filename
chmod u+s filename
filename
の部分には、実行ファイルのファイル名を入れます。とはいえ、
suid root は、セキュリティが問題にならない環境であるか、この操作の意味
を分かった上でやるかする場合でない限り、使わないでください。suid の使い方に
ついては、Usenet 上に流れた
techniques という文書があります。どうしても root 以外のユーザが
QuickCam プログラムを使う必要がある場合は、特定のグループの実行権限を
制限する方法もあります。
また、Linux カーネルの
Video4Linux セクションには、非常にバグの多いモジュールが
あります。これを使う利点があるとは私には思えません。マシンがかなり
遅くなってしまいますし、モジュールを使う QuickCam アプリケーションよりも
、モジュールを使わない優れたアプリケーションが既にあるからです。それでも
どうにかこれを使いたいという人のために、いくつかヒントを紹介します。
まずに、このモジュールはカメラを認識しません。対処方法としては、ソースを
調べて qc_detect()
をいじることで、この関数が success
を
返すようにします。そして、/etc/conf.modules
に
alias char-major-81 c-qcam
という一行を追加します。その上で、
Gqcam を試す
ことで、マシンの処理の遅さを楽しんでください。
上記とは別のアプローチとして、 SANE を使うという手があります。GIMP のプラグイン経由で qcam を 使うことができるかもしれません。 gPhoto も QuickCam をサポートしています。とはいえ、私は cqcam で完全に満足している ので、このふたつのドライバは試していません。