 Linux Kernel 2.4 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/filesystems/adfs.txt
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/usr/src/linux/Documentation/filesystems/adfs.txt
filesystems/adfs.txt
Acorn Advanced Disc Filing System に関する情報とマウントオプション
[プレインテキスト版]
  - 原著作者: unknown  
- 翻訳者: 野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>  
- バージョン: 2.4.0
- 翻訳日時: 2001/07/06
ADFS のマウントオプション
-------------------------
  uid=nnn	パーティション内のすべてのファイルをユーザ id nnn に所
                有させます。既定値 0 (root)。
  gid=nnn	パーティション内のすべてのファイルをグループ nnn にし
                ます。既定値 0 (root)。
  ownmask=nnn	ADFS の 'owner' パーミッション用のパーミッションマスク
                を nnn にします。既定値 0700。
  othmask=nnn	ADFS の 'other' パーミッション用のパーミッションマスク
                を nnn にします。既定値 0077。
ADFS パーミッションの Linux パーミッションへのマッピング
--------------------------------------------------------
  ADFS のパーミッションには次から成り立ちます。
	Owner read
	Owner write
	Other read
	Other write
  (古いバージョンでは、'execute' パーミッションがありましたが、これは
  Linux の 'execute' パーミッションと同じ意味を保持したものではなく、
  現在では廃れています)。
  次のとおりマッピングされます。
	Owner read				    -> -r--r--r--
	Owner write				    -> --w--w---w
	Owner read と filetype UnixExec 	    -> ---x--x--x
    そしてこれらが ownmask でマスクされ、例えば 700 -> -rwx------
	とすれば可能な owner モードパーミッションは -> -rwx------
	Other read				    -> -r--r--r--
	Other write				    -> --w--w--w-
	Other read と filetype UnixExec 	    -> ---x--x--x
    そしてこれらが othmask でマスクされ、例えば 077 -> ----rwxrwx
	とすれば可能な other モードパーミッションは -> ----rwxrwx
  従って、既定値のマスクで、ファイルが owner read/write を持ち
  UnixExec filetype を持たない場合は、パーミッションは次のとおりです。
			-rw-------
  しかし、マスクが ownmask=0770,othmask=0007 だった場合、これは次のと
  おり修正されます。
			-rw-rw----
  これらのマスクでできることに制限されることはありません。すべてのファ
  イルのリードビットを与えリードアクセスは可能とするが、既定の書込み保
  護を保持する場合 (ownmask=0755,othmask=0577) は次のとおりです。
			-rw-r--r--
  その結果、Linux 下でどのようなパーミッションを望んでも、パーミッショ
  ン変換が可能となります。
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日本語訳:野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
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