9.10. openMosixview + ssh:

(この HOWTO は SSH2 用です) rsh に代わって ssh を使うべき理由は、毎日のように新聞で目にします(また新たに スクリプトキディーが安全でないシステムやネットワークに侵入した時に)。 ssh を選択すれば間違いありません。
自由×セキュリティ=一定    (セキュリティのニュースグループから) 
ssh の設定が多少手が込んでいるのはこのためです。ssh はパスワードを求める プロンプト無しにログインする目的で使用しても安全です。 ここではその設定方法(の一つ)を挙げます。

まず、ssh デーモンをリモートサイトで動かす必要があります。 まだインストールしていないなら、インストールしてください。 (rpm -i [sshd_rpm_packeage_from_your_linux_distribution_cd]) まだ動作していないなら、下記のように動かしてください。
/etc/init.d/ssh start 
ここで sshーkeygen を使って、ローカルマシンで ssh の鍵ペアを作成しなければ いけません。
ssh-keygen 
鍵ペア用にパスフレーズを入れるためのプロンプトがでます。 普通パスフレーズはパスワードより長くして、文章にするようです。 鍵ペアはパスフレーズによって暗号化されて下記に保存されます。
/root/.ssh/identity    //プライベート鍵
and 
/root/.ssh/identity.pub     //公開鍵
プライベート鍵は誰にも渡さないこと。 リモートホスト上で /root/.ssh/identity.pub の内容を /root/.ssh/authorized_keys にコピーしてください(公開鍵は一行にするように)。 (/root/.ssh/identity.pub を ローカルホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にもリモートホストでした様にコピーしてください。openMosixview はパスワード無し でローカルノードにログインできる必要があるからです)

このリモートホストに ssh すると公開鍵のパスフレーズを要求されます。正しい パスフレーズを入力すればログインできます。

本当の利点は何でしょうか。 パスフレーズは、パスワードよりもずっと長いのが普通ですが。

ssh-agent を使うとメリットが得られます。 ssh でのログインでパスフレーズの管理を行います。
ssh-agent 
これで ssh-agent が起動し、設定が必要な環境変数が 2 つできました(まだ設定して いなければ)。下記のように入力すれば、
echo $SSH_AUTH_SOCK 
と
echo $SSH_AGENT_PID 
この環境変数が正しくシェルにエクスポートされているかわかります。 正しくなければ、端末からカット&ペーストしてください。 bash なら、
SSH_AUTH_SOCK=/tmp/ssh-XXYqbMRe/agent.1065 
export SSH_AUTH_SOCK 
SSH_AGENT_PID=1066 
export SSH_AGENT_PID 
csh なら、
setenv SSH_AUTH_SOCK /tmp/ssh-XXYqbMRe/agent.1065 
setenv SSH_AGENT_PID 1066 
です。 これらの環境変数を使って、リモートの sshd がローカルの ssh-agent と通信を /tmp のソケットファイル(この例だと /tmp/ssh-XXYqbMRe/agent.1065)を使って 行います。 これで ssh-agent はパスフレーズをリモートホストにソケット経由で渡せます (もちろん通信を暗号化して)。

公開鍵を ssh-add コマンドを使って ssh-agent に登録する必要があります。
ssh-add 
これで、ssh を使ってパスワード入力無しでリモートホストにログインできるように なったはずです。

ssh-agent と ssh-add コマンドをログインのプロファイルに入れてもよいでしょう。
eval `ssh-agent` 
 ssh-add 
これでローカルのワークステーションにログインすれば、起動します。 とうとうやりました。安全なログインができますように。

openMosixview openMosixview のメニューに rsh か ssh を選択する項目があります。 これを有効にすれば安全ではないネットワーク環境でも openMosixview を利用 できます。この設定も保存してください(現在の設定を保存する機能は、バージョン 0.7 で追加されました)。理由は rsh もしくは ssh(設定によります) を使って、 スレーブから初期化データを取得するからです。

正しくインストールされていないサービスを選択すれば、openMosixview は動きません。 (例えば、パスワードを入力するプロンプト無しにスレーブに rsh できなければ、 rsh で openMosixview は使えません。パスワードを入力するプロンプト無しに スレーブに ssh できなければ、ssh で openMosixview は使えません)。