Rumours 氏は Mosix が Moshe Unix から生まれたと述べています。 当初 Mosix は BSD/OS 3.0 で動くアプリケーションとしてはじまりました。
Announcing MO6 for BSD/OS 3.0 Oren Laadan (orenl@cs.huji.ac.il) Tue, 9 Sep 1997 19:50:12 +0300 (IDT) こんにちは。 うれしいお知らせです。MO6 Version 3.0 Release 1.04 (beta-4)が利用可能に なりました。BSD/OS 3.0 互換でパッチレベルは K300-001 から M300-029 に なります。 MO6 は 6 プロセッサ・バージョンで、PC クラスタ用に BSD/OS を強化した MOSIX マルチコンピュータです。2 〜 6 台の PC を LAN 接続し、MO6 拡張 による真のマルチコンピューティング環境を享受できます。 MO6 の配布について -------------------- MO6 は「ソース」も「バイナリ」も配布しています。BSD/OS に対するパッチ としてインストールされ、インストールには対話形式のスクリプトを使用します。 MO6 は http://www.cnds.jhu.edu/mirrors/mosix/ もしくは 私のサイトである http://www.cs.huji.ac.il/mosix/ から入手できます。 今回のリリースの目玉 -------------------------------------- - プロセス・マイグレーションによるメモリの先読み(消費防止)(?) - インストール方法を改善 - マイグレーションの制御強化 - 管理ツールの改善 - ユーザ用ユーティリティの追加 - ドキュメントと man の追加 - 動的な設定 フィードバックやコメントは mosix@cs.huji.ac.il までお願いします。 ------------------- |
openMosix は mosix.org にあるものすべてに対する補強です。素晴らしい Mosix プロジェクトにおける Barak 教授のリーダーシップに深く感謝するとともに敬意 を払います。
Moshe Bar 氏は何年もの間 Mosix プロジェクト(www.mosix.org)にかかわって きました。また Mosix プロジェクトの共同プロジェクトマネージャであり、 商用 Mosix を扱う企業のゼネラルマネージャーでもありました。
Mosix の商用利用についての見解の相違から、Moshe Bar 氏は新しいクラスタの 企業 Qlusters, Inc. を立ち上げました。そして Barak 教授はこのベンチャー 企業にさしあたりは加わらないことに決め(しかし参加する ことを真剣に検討しました)、投資家と長期に渡る交渉を持ちました。 もはや Mosix は GPL プロジェクトとしてオープンにサポートされないことは あきらかです。かなりのユーザが Mosix から去ったので(全世界のインストール ベースでおよそ 1000)、Moshe Bar 氏は Mosix プロジェクトの開発とサポート を新しい名称で継続することに決定しました。 openMosix は GPL2 ライセンスに準拠しています。以前の Mosix プロジェクト 由来のすべてのコードには Copyright 2002 by Amnon Barak が、新しいコードすべて には Copyright 2002 by Moshe Bar がついています。
openMosix の将来のバージョンでは、アーキテクチャが大幅に変更されるでしょう。 openMosix のメーリングリストにおいて、自動設定、ノード探索、ユーザ空間の新たな ツールのコンセプトについて議論されています。新しい機能の大半はすでに実装 されていますが、DSM(Distributed Shared Memory。分散共有メモリ)他、まだこの ドキュメントを書いている時点(2003 年 3 月)では開発中のものもあります。
標準化と今後の互換性に取り組むために、proc インタフェースが /proc/mosix から /proc/hpc へと変更になりました。/etc/mosix.map も /etc/hpc.map に変更され ました。最近になって設定ファイルの統一のため、/etc/openmosix.map が置かれ ました(最初の設定ファイルである /etc/init.d/openmosix スクリプトがこの ファイルの存在を仮定しているというのが真相です)。openMosix 用に変更された コマンドラインベースのユーザ空間ツールは、すでにプロジェクトのWeb サイトで 利用可能です。
openmosix.map 設定ファイルは、omdiscd(openMosix auto DISCovery Daemon) というノード自動探索システムで置き換え可能です。これについては後で論じ ます。
openMosix は世界各地で共同作業している有能な人々によってサポートされて います(openmosix.sourceforge.net を見てください)。プロジェクトの主目的は、 HPC アプリケーションすべてに役立つ、標準化されたクラスタ環境です。
openMosix にはプロジェクトの Web サイト http://openMosix.sourceforge.net もあります。開発者向けに CVS ツリーとメーリングリストとともにユーザ向けの メーリングリストもあります。
アクティブなオープンソースプログラムの大半と同様に、openMosix の変更 度合いは、ドキュメントを維持する人々の能力を超えてしまっています。
この部分を書いている 2003 年の 2 月では、openMosix 2.4.20 が利用でき、 openMosix のユーザ空間ツールは v0.2.4 が利用可能です。これには自動探索 ツールが入っています。
もっと最近の開発状況は openMosix website を見てください。
openMosix で動作するアプリケーションをすべてリストにするのは不可能 です。しかしコミュニティは migrate でマイグレートするアプリケーションをきちんと整理しようとしています。