これがメインのアプリケーションのウインドウです。 機能については下記で説明します。
openMosixview には一列にランプ、ボタン、スライダー、電卓書体の数値、2 つの プログレスバー、クラスタの各メンバーを表すラベルが並んでいます。 左側のライトは、openMosix の ID とクラスタノードの状態を表しています。赤は ダウン、緑が利用可能です。
あるノードの IP アドレスを表すボタンをクリックすると、設定画面がポップアップ します。頻繁に使用する「mosctl」コマンドを実行するボタンを表示しています。 (この HOWTO の後半で説明します) 「速度スライダー」を使って、openMosix の速度を各ホストに対して設定できます。 現在の速度は電卓書体の数値で表示されています。
これらの値をいじると、クラスタ全体の負荷分散を調整できます。 openMosix クラスタにおけるプロセスは、速度が遅いノードよりも速いノードへと すぐにマイグレートします。これは設定可能な物理的な速度ではなく、openMosix が ノードに対して「判断」した速度になります。 例えば、クラスタ全体の中で遅いと設定したノードで CPU を集中的に利用する ジョブを実行すると、実行するのに適したプロセッサを検索し、すぐにマイグレート します。
真ん中にあるプログレスバーは、各クラスタメンバーの負荷の全体像を表示して います。 パーセント表示をしていますので、/proc/hpc/nodes/x/load(openMosix による)に 書き込まれている負荷をそのまま表していませんが、全体像は掴めるはずです。
次のプログレスバーはノードが使っているメモリです。 ホスト上の利用可能なメモリの内、現状どれだけ使用済みかをパーセント表示して います(右に表示してあるラベルが利用可能なメモリです)。 クラスタにいくつの CPU があるのかは、右側のボックスに表示してあります。 メインウインドウの最初の行には、「全ノード用」設定ボタンがあります。 このオプションを使えば、ノードすべてに対して同じ設定が可能になります。
どのくらい負荷分散がうまく行っているのかは、上側の左のプログレスバーに表示して あります。 100% が良好で、すべてのノードがほとんど同じ負荷になっていることを表します。
openMosixcollector を管理し、openMosixanalyzer を開くには、収集(collector)と 分析(analyzer)メニューを使ってください。openMosixview アプリケーションの一部 であるこの 2 つを使えば、長期間に渡ってクラスタ全体を見ていくのに役立ちます。
このダイアログは「cluster-node」ボタンをクリックするとポップアップします。
各ホストの openMosix の設定が簡単に変更できるようになりました。 すべてのコマンドは「rsh」か「ssh」経由でリモートホストで実行されるので (ローカルノード上であっても)、「root」が「rsh」(もしくは「ssh」)をパスワード を求めるプロンプトを表示することなく実行できなければいけません (この点については、Beowulf のドキュメントに分かりやすく書いてあります。 またどのように設定するかについては、この頁にあるその HOWTO に書いてあります)。
コマンドは下記の通り。
リモートのワークステーションからクラスタにログインしているなら、ローカルの ホスト名を「remote proc-box」下の edit-box に入力してください。そうすれば、 自分のワークステーション上に openMosixprocs が表示されます。ログインしてる クラスタメンバー上ではなく(おそらくワークステーション上で「xhost +clusternode」 設定する必要があります)。 combo-box には履歴情報がありますので、ホスト名は一度だけ書けば大丈夫です。
ジョブをクラスタ上で開始したいなら、 「advanced execution」ダイアログが便利です。
プログラムを選んで、「run-prog」ボタンを使って開始してください(ファイルを オープンするアイコン)。ジョブがどのような方法で、何処で開始させるのかは execution ダイアログで指定できます。説明が必要なオプションがいくつかあります。
ウインドウ最上部の行編集ウィジットに、コマンドラインへの引数を追加指定できます。
Table 9-1. 起動方法
-no migration | マイグレートしたくないジョブをローカルで開始。 |
-run home | ローカルでジョブを開始。 |
-run on | 「host-chooser」で指定したノードでジョブを開始。 |
-cpu job | (host-chooser で指定した)ノードで 演算中心のジョブ を開始。 |
-io job | (host-chooser で指定した)ノードで IO 中心のジョブ を開始。 |
-no decay | (host-chooser で指定した)ノードで分散しない ジョブを開始。 |
-slow decay | (host-chooser で指定した)ノードでゆっくりと 分散するジョブを開始。 |
-fast decay | (host-chooser で指定した)ノードで素早く分散 するジョブを開始。 |
-parallel | (special host-chooser で指定した)ジョブを複数 もしくはすべてのノードで開始。 |
ローカルではないジョブを動かすには、dial ウイジットでホストを選択するだけです。 ノードの openMosix の ID は電卓書体の数値で表示されています。クリックをすれば ジョブがはじまります。
spin ボックスを 2 つ使って、最初と最後のノードを設定できます。 そうすれば、コマンドは最初と最後のノード間すべてで実行されます。 このオプションは指定を逆にしても大丈夫です。