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1. viとは?

viとはLinuxはもちろん、多分すべてのUNIX系OS上で必ず使えるテキストエディタです。 テキストエディタとは、ASCIIコードや日本語文字コード(EUC, JIS, SJIS) で書かれた文書ファイルの作成や編集をするためのソフトウェアです。 emacs/xemacs、Windowsのメモ帳(notepad)や秀丸エディタ等と機能的には同じものです。

Windowsユーザーでメモ帳(notepad)を使ったことがない人は珍しくないと思います。 ところが、Linuxを始めとするUNIX系のOSでは、 ユーザーの文書やプログラムソースだけでなく、 各種ドキュメントや非常に重要なシステム設定ファイルに至るまで、 多くのファイルがテキスト形式になっており、 これらに変更を加えたり、新たに作成したりするためには、 テキストエディタは必要不可欠なものなのです。

viはこれまで、UNIX上の標準的エディタとして管理者用途から一般ユーザーの文書作成まで、 広く利用されてきました。 ところが諸々の経緯により通常のエディタとはちょっと変わった操作方法になっているがゆえに、 これまで多くのLinux(UNIX)入門者を苦しめ、追い払って(?)きました。

この辺の話は、やや古めのUNIXの入門書等にでているかも知れません。 興味のある方は調べてみて下さい。

emacsがあればユーザーレベルのファイル編集のお仕事は事が足りますが、 Linuxを管理する上で不可欠な、 rootでの各種設定ファイルの編集操作はviで行うのが一般的です。 Linuxは個人で使われることが多いでしょうから、 ユーザーがrootでもあることがほとんどだと思います。 ですから、これからLinuxを始めようという貴方が

viを知ることに全く損はない

と断言します。

一般的なエディタではカーソルの移動や文字の削除の操作は、 指をホームポシションから離さなくてはならないことが多いですが、 viはホームポジションに手をおいたままあらゆる編集操作が可能な点が特徴の一つです。

emacsでもそうした設定になっているようですが、 [Ctrl]キーや[ESC]キー ([Alt]キー) とアルファベットキーを組み合わせたコマンド体系に私の指がついていかず、 私の手にはいまだに馴染んでいません。ということで、 私はプログラムコーディング・文書作成・編集作業・メール作成等の作業をすべて viで行なっています。

と言いながら、最近はxemacs+Mewでメールを読み書きすることが多いです。 それ以外は当然viですが。


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