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1. Linux 起動、終了

1.1 Linux 起動方法

Linux を起動する方法を説明します。ここでは、Linux を起動するために、 ``LILO'' プログラム(ブートローダ)がインストールされていることを前提に 説明します。

Linux をインストールし、LILO ブートローダをインストールすると、 PC の MBR (マスターブートレコード/システム起動領域)が書き換えられ、 LILO のブートプロンプトが表示されます。

PC 起動時、``LILO'' と表示されるのが、LILO プログラム(ブートローダ)です。 PC 起動時に、``LILO'' としか表示されない場合、シフトキーを押すと、 ブートプロンプトが表示されます。

LILO boot:

RedHat Linux や、Vine Linux では、LILO の起動で、 上記のプロンプトが表示されますが、他のディストリビューションで、 単に ``LILO'' とのみ表示される場合は、シフトキーを押してください。

ブートプロンプトが出ている場合は、起動システム名 (インストール時に設定している名前)と、それが Linux を示す場合は、 起動パラメータを与えることができます。以下のキーやパラメータが使用できます。

LILO boot: [起動システム名] [起動パラメータ]

[起動システム名]

起動システム名を指定します。起動システム名がわからない場合、 タブキーを押すと、起動できるシステム名一覧が表示されます。

[起動パラメータ]

起動させるシステムが Linux である場合、起動パラメータを指定できますが、 ここでは割愛します。

Linux を標準で起動するようにしている場合は、``LILO boot:'' の所で、 単にリターンキーを押せば、Linux が起動します。

1.2 Linux 終了方法

Linux を終了させるには、必ず root でログインし、shutdown コマンドを 実行してください。いきなりリセットボタンを押したり、 電源を切らないでください。最悪、ファイルが壊れる等の影響があります。

Linux が動いている PC で、いきなりリセットボタンを押したり、 またはいきなり電源 OFF をしないでください。

shutdown コマンドの使い方は以下の通りです。

shutdown [オプション] [停止(再起動)までの時間]

[オプション]

-h

Linux を停止します。

-r

Linux を再起動します。(リセット)

[停止(再起動)までの時間]

システム停止(再起動)までの時間を指定できます。 +5 と指定すると、5分後に停止します。 ``now'' と指定すると、直ちにシステム停止、再起動を行います。 この値は省略することができません。

shutdown コマンド入力例を、以下に示します。 以下は、必ず root で実行しなければなりません。 `#' は、コマンドプロンプトです。

# shutdown -h now

上記の例では、Linux を停止します。

# shutdown -r now

上記の例では、Linux を再起動します(PC をリセットします)

shutdown が動き出すと、全てのサービスプログラムを停止し、 安全に電源が切れるように処理を進めます。電源を切るタイミングは、 Linux が最後に ``System halted'' と表示しますので、 それ以降は安全に電源を切ることができます。 パワーマネジメント機能がある PC で、Linux カーネルの再構築を行うか、 あるいは始めからパワーマネジメント機能を有効にしている Linux カーネルを使っている場合、shutdown の完了で、 PC の電源が自動的に OFF されます。


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