int sigsuspend(const sigset_t *mask);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
sigsuspend(): _POSIX_C_SOURCE >= 1 || _XOPEN_SOURCE || _POSIX_SOURCE
シグナルがプロセスを終了させるものの場合、 sigsuspend() は返らない。シグナルが捕捉された場合、 シグナルハンドラの処理が終わった後に sigsuspend() は返り、シグナルマスクは sigsuspend() が呼び出される前の状態に復元される。
SIGKILL と SIGSTOP を禁止 (block) することはできない; これらのシグナルを mask に指定しても、プロセスのシグナルマスクは影響を受けない。
sigsuspend() は、通常、クリティカル・コード・セクション (critical code section) の 実行中にシグナルが配送されるのを防止するために、 sigprocmask(2) と組み合わせて使用される。 まず最初に、呼び出し元は sigprocmask(2) を使ってシグナルを禁止する。 クリティカル・コードが完了すると、呼び出し元は sigprocmask(2) が (oldset 引き数で) 返すシグナルマスクを指定して sigsuspend() を呼び出すことで、クリティカル・コード実行中に発生した シグナルを待つことができる。
シグナル集合の操作に関する詳細は sigsetops(3) を参照のこと。