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Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2008-08-05
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名前
ceil, ceilf, ceill - 引き数を下回らない最小の整数値
書式
#include <math.h>
double ceil(double x);
float ceilf(float x);
long double ceill(long double x);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7)
参照):
ceilf(),
ceill():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE; or
cc -std=c99
説明
これらの関数は x より小さくない最小の整数値を返す。
例えば、
ceil(0.5)
は 1.0 であり、
ceil(-0.5)
は 0.0 である。
返り値
これらの関数は
x
を下回らない整数値を返す。
x が整数、+0、-0、NaN、無限のいずれかの場合、
x そのものを返す。
エラー
エラーは発生しない。
POSIX.1-2001 にはオーバーフローに対して範囲エラーが記載されている。
「注意」の節を参照。
準拠
C99, POSIX.1-2001.
double
版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
注意
SUSv2 と POSIX.1-2001 にはオーバーフローに関する記述があり、
オーバーフローの際には
errno
を
ERANGE
に設定するか
FE_OVERFLOW
例外を起こすとなっている。
実際のところ、どの現行のマシンでも結果がオーバーフローを起こすことは
ないので、このエラー処理は意味がない。
(より正確に言うと、オーバーフローは指数部の最大値が
仮数部を表すビットの数より小さい場合にしか起こらない。
IEEE-754 規格の 32 ビットと 64 ビットの浮動小数では、
指数部の最大値はそれぞれ 128 と 1024 であり、
仮数部のビット数はそれぞれ 24 と 53 である。)
これらの関数が返す整数値は整数型
(int,
long
など) に格納するには大き過ぎるかもしれない。
オーバーフローが起こった場合の結果は分からないので、
オーバーフローを避けるため、アプリケーションでは整数型に代入する前に
返された値の範囲確認を実行すべきである。
関連項目
floor(3),
lrint(3),
nearbyint(3),
rint(3),
round(3),
trunc(3)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
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Time: 03:26:38 GMT, April 25, 2010