GAMMA

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2008-08-05
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名前

gamma, gammaf, gammal - ガンマ関数 (の自然対数)  

書式

#include <math.h>

double gamma(double x);
float gammaf(float x);
long double gammal(long double x);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

gamma(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
gammaf(), gammal(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600  

説明

これらの関数は非推奨である。その代わり、場面に応じて tgamma(3) か lgamma(3) を使うこと。

ガンマ関数の定義については、 tgamma(3) を参照のこと。  

*BSD版

4.4BSD の libm と FreeBSD のいくつかのバージョンには、関数 gamma() が含まれており、期待通りガンマ関数を計算できる。  

glibc版

Glibcは、関数 gamma() を含んでいるが、これは lgamma(3) と等価であり、ガンマ関数の自然対数を計算する。  

返り値

lgamma(3) を参照。  

エラー

lgamma(3) を参照。  

準拠

システムによって振舞いが異なるという歴史的な経緯のため、 この関数はどの標準規格でも規定されていない。  

注意

 

歴史

4.2BSDにおいては、関数 gamma() が実際に計算するのは ln(|Gamma(|x|)|) であり、 Gamma(|x|) の符号が extern int signgam に格納されていた。 4.3BSDになって関数名が変更され、 lgamma(3) となり、そのマニュアルページでは

「いつの日か gamma の名は復活し、ガンマ関数に冠されるであろう」

という誓いが述べられていた。 これは4.4BSDになって実現され、 gamma() はまさにガンマ関数を計算するようになった。 (もう signgam には作用しない。) ところが、これが登場する時期が遅すぎたため、 tgamma(3) という「本当のガンマ関数」がすでに存在しているのである。  

関連項目

lgamma(3), signgam(3), tgamma(3)


 

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書式
説明
*BSD版
glibc版
返り値
エラー
準拠
注意
歴史
関連項目

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Time: 03:26:42 GMT, April 25, 2010