Linux に関する自分の経験を(成功も失敗も)他人に話すこと。ソフトウェアに バグや限界があることは誰もが知っています。Linux のいいところだけを話すのは 正直とは言えません。わたしが好んで話す体験談は、3 年間で 4 回再起動しなけれ ばならなかったことです(そのうち 3 回は計画的な再起動でした)。
誰かが問題を抱えていて、それが Linux を使って解決できる事柄であるなら、 その人に適切な情報のありか(ウェブページや、雑誌の記事、書籍、コンサルタント 等)を教えてあげること。自分で実際にその解決方法を使ったことがない場合は、 それについても言及すること。
Linux についてプレゼンテーションをする準備があるなら、 Linux Speakers Bureau に登録すること。
Linux をこれから始めようとする人を手助けすること。彼らが自分で効果的にシステム を活用できるようになるまでフォローすること。
Linux やそれに類するシステムはテキストモードでしか操作できないと思っている 人がいまだにいます。Gimp 等の グラフィカル・アプリケーションがあることを理解してもらうこと。
週に 1 度、初心者からのポスティングに応えるようにすること。その際、難しい質問 を選ぶこと。そうすれば、それに応えるのはあなただけかもしれず、その過程で何かを 学べるかもしれません。しかし、自信を持って正しい答えを述べられないときは、 分かる人を探しましょう。
小規模なソフトウェア開発会社を見つけて、Linux に関するプレゼンテーションを したいと申し出ること。
機会があれば、自分の会社の IT 部門に Linux を紹介すること。
NetDay のようなコミュニティ・ イベントに参加すること。一番大切なのは、何らかの貢献をしてそのイベントを 成功させることですが、その機会を利用して、Linux を使えば何ができるのかを 他の人にも知ってもらうようにしましょう。
Linux を「売り込む」際は、相手がどういう考えを持っているのか常に意識するように すること。サポート、安定性、既存のシステムとの互換性、およびコストは、いずれも 組織の管理者が考慮するはずの事柄です。これらの事柄のうち、低コストであると いうのは最も軽視される場合が多いので注意してください。
Linux の導入を考慮する場合、サポートの有無がよく問題になります。 Caldera、 Cygnus Solutions、 Red Hat、および S.u.S.E. といった企業は、 それぞれ著名な Linux ディストリビューションの一部または全部のコンポーネント に対するサポートを提供しています。さらに、 Linux Consultants HOWTO にも、商用の Linux 関連サポートを提供する 会社の一覧が記載されています。無論、最良のサポートを、comp.os.linux や linux 関連のニュースグループが提供している 場合もよくあります。
open-source software の成果は、システム設計者、プログラマ、文書作成者、アルファ・ベータテスタ、 およびエンドユーザ間でのオープンな協調関係から生まれたものであり、それに よって、 Apache、 GNU Emacs、 Perl、 Linux kernel といった堅牢で解説文書の豊富な製品がいくつも作成されていることを 指摘すること。
Linux ユーザであると表明すること。Linux Counter で登録しましょう。
Linux の導入に関する成功例を Linux International(<li@li.org> およびこれに類する団体)に報告すること。
使わなくなった Linux CD-ROM や書籍の寄贈場所を見つけること。Linux に興味のある 個人や、公共図書館、学校のコンピュータクラブにそれらを寄付すること。CD-ROM 付きの書籍の場合は、図書館がいいでしょう。その際、CD-ROM を誰もが入手できる ようにしたとしても利用許諾や著作権を侵害しないこと確認しましょう。CD-ROM に 含まれるソフトウェアは自由に配布できるものであることを図書館の担当者に教えて あげましょう。そして、実際に書棚に置かれたかどうかまで確認しましょう。
Linux に付属しているソフトウェアに関する書籍を買うときは、そのソフトウェア の作者が書いた書籍をできるだけ買うようにすること。書籍の売り上げから得る 著作権料は、ソフトウェア作成者の作業に対する唯一の金銭的補償であることが あります。
Linux ベースのサイトの管理者に、 Powered by Linux のページに登録し、 Linux、 Apache、 GNU、 Perl 等のバナーを 掲載するよう働きかけること。
コミュニティに参加すること。オープンソースの成果を利用しているなら、以下のような方法でフリー ソフトウェアコミュニティを支援できないかどうか考えてください。
詳しいバグレポートを送ること
ドキュメントを書くこと
アート系の作品を創ること
システム管理の能力を提供すること
何らかの改善案を提起すること
テクニカルサポートを提供すること
ソフトウェアを書くこと
ソフトウェアに機能を付加すること
金銭的な援助をすること
最後に、コンピュータ環境として何を選択するかという問題以上に、もっと大切 なことが無数にあるのだということを心に留めておいてください。