util-linux
パッケージには、agetty
と login
とが含
まれている。bash
プロンプトが表示されるには、この両方が必要だ。それ
らのインストールが終わったら、ターゲットシステムの /sbin
ディレクト
リで、agetty
から getty
にシンボリックリンクを張ること。
getty
は Unix 系のシステムでは必ず存在するプログラムの一つであると考
えられているので、inittab
の設定を変更して agetty
を実行さ
せるよりもリンクを張るほうが考え方としてよいと思う。
util-linux
のコンパイルにはひとつ問題が残っている。このパッケージに
は more
というプログラムも含まれていて、わたしは、make
の過
程で、more
がターゲットシステムの ncurses 5
にリンクを張る
ようにしたかったのだが、ソースシステムの ncurses 4
にリンクしてしま
うのを止めさせる方法が分からなかったのである。これについては、もっと調べるつ
もりだ。
ターゲットシステム上には、/etc/passwd
ファイルも必要である。このファイ
ルの情報に基づいて、login
プログラムは、利用を許されているユーザかど
うかの確認作業をする。この段階ではまだおもちゃのシステムにすぎないので、ルー
トユーザだけセットアップしてパスワードを要求しないといった乱暴な設定も可能で
はある。以下の設定をターゲットシステムの /etc/passwd
に書き込むこと。
root::0:0:root:/root:/bin/bash
フィールドはコロンで区切られていて、左から順に、ユーザ id、パスワード (暗号化されている)、ユーザ番号、グループ番号、ユーザ名、ホームディレクトリ、 デフォルトのシェルとなっている。
(訳注:インストール方法がないので、 日本語訳についてに付記しました。)