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10. Util-linux (getty と login)

util-linux パッケージには、agettylogin とが含 まれている。bash プロンプトが表示されるには、この両方が必要だ。それ らのインストールが終わったら、ターゲットシステムの /sbin ディレクト リで、agetty から getty にシンボリックリンクを張ること。 getty は Unix 系のシステムでは必ず存在するプログラムの一つであると考 えられているので、inittab の設定を変更して agetty を実行さ せるよりもリンクを張るほうが考え方としてよいと思う。

util-linux のコンパイルにはひとつ問題が残っている。このパッケージに は more というプログラムも含まれていて、わたしは、make の過 程で、more がターゲットシステムの ncurses 5 にリンクを張る ようにしたかったのだが、ソースシステムの ncurses 4 にリンクしてしま うのを止めさせる方法が分からなかったのである。これについては、もっと調べるつ もりだ。

ターゲットシステム上には、/etc/passwd ファイルも必要である。このファイ ルの情報に基づいて、login プログラムは、利用を許されているユーザかど うかの確認作業をする。この段階ではまだおもちゃのシステムにすぎないので、ルー トユーザだけセットアップしてパスワードを要求しないといった乱暴な設定も可能で はある。以下の設定をターゲットシステムの /etc/passwd に書き込むこと。

root::0:0:root:/root:/bin/bash

フィールドはコロンで区切られていて、左から順に、ユーザ id、パスワード (暗号化されている)、ユーザ番号、グループ番号、ユーザ名、ホームディレクトリ、 デフォルトのシェルとなっている。

(訳注:インストール方法がないので、 日本語訳についてに付記しました。)


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