5.3. LILO のアンインストール

システム起動時に、LILO が動作することを止めるには、そのブートセクションを削除 するか無効にする必要があります。ブートセクターを削除したら、他のすべての LILO に関係するファイルを削除しても構いません。 [1]

更に、Linux を削除する時は、LILO のファイル(/boot にあるものなど)を削除する 前に必ず LILO をアンインストールしなければいけません。もし LILO を MBR に インストールした場合は、特に重要です。

LILO バージョン 14(とそれ以降)は、lilo -u でアンインストールすることができ ます。LILO のバージョン 14 以降が現在はインストールされているが、最初にイン ストールしたものはもっと以前のものであった場合、lilo -U の方がいいでしょう。 -U を使う場合、このセクションの最後の方で説明する警告が適用されます。

もし LILO のブートセクターを基本領域にインストールしていて、標準の MBR か、 何かのパーティション切り替えプログラムで起動している場合、違うパーティション をアクティブにすることで、LILO のブートセクターを無効にすることができます。 MS-DOS の FDISK や、Linux の fdisk、または、LILO の activate でそれを行う ことができます。

もし LILO のブートセクターがディスクのマスターブートレコードにある場合、別の MBR、典型的なのは、MS-DOS の標準 MBR に置き換えることで LILO のブートセクター を無効にできます。MS-DOS 5.0 以降を利用している場合は、FDISK /MBR で、MS-DOS の MBR に戻すことができます。これは、パーティションテーブルではなく、単に ブートローダコードのみを置き換えます。

LILO はブートセクターを上書きする時に、自動的にバックアップを取ります。それら は、/boot/boot.<nnnn> といったように <nnnn> の部分にデバイス番号をつけたもの です。デバイス番号は、たとえば /dev/hda では 0300、/dev/sda では 0800 などと なります。これらのバックアップは、消去の手段が利用できない場合に使います。 そのコマンドは、それぞれ以下のようになります。

  dd if=/boot/boot.0300 of=/dev/hda bs=446 count=1  または
  dd if=/boot/boot.0800 of=/dev/sda bs=446 count=1 

Warning

警告− いくつかの Linux のディストリビューションは、それが作成したシステム から、boot.<nnnn> をインストールします。これらのファイルを使うと予期せぬ 結果を招く恐れがあります。それゆえ、ファイルの作成日付は、注意深く確認する 必要があります。

Notes

[1]

ブートセクターを削除する時に、元のブートセクターのバックアップが必要に なるかもしれません。それらは、/boot に格納されています。