2. セットアップ

以下に挙げるものを前提としています―

  1. 2.4 系以降のカーネルを使用する「メイン」または「プライマリ」の Linux ディストリビューションがインストール済み

  2. 2 〜 4 GByte の空きパーティションが利用可能

  3. 「セカンダリ」のディストリビューションのインストール(それに続けて行う開発・テスト作業)に十分な空きスペース

上述の条件を満たした上で、以下の手順により「セカンダリ」の Linux ディストリビューションをセットアップし、開発・テストなどの目的に利用します―

  1. 始めに、十分な空き容量 (通常 2 〜 4 GByte) のあるハードディスクに未使用のパーティションを作成し、「セカンダリ」のディストリビューションを通常通りインストールするのに使います。

  2. 「セカンダリ」のディストリビューションを、作成したパーティションにインストールしますが、起動用の設定項目に追加はしません。ここでは開発対象(テスト対象)のアプリケーションに必要なパッケージだけをインストールする点に注意してください。例えば X サーバーなどの場所食い虫を入れることはならないでしょう。

  3. 「プライマリ」 の Linux ディストリビューションを再起動して、次に新しくインストールした「セカンダリ」のディストリビューションが入ったパーティションをマウントします。「セカンダリ」ディストリビューションの全ファイルを /opt/distros/DISTRO_NAME 等の場所にコピーします(許可属性の保持が可能な tar -cp などの方法が好ましい)。

  4. 2 〜 3 の手順を繰り返して必要なディストリビューションをインストールします。その結果、下に示すようなディレクトリ構造になるはずです―

    /opt/distros/redhat_6.2/
                 suse_7.2/
                 mandrake_8.1/
                 debian-potato/
                 slackware_8.0/

    各々のディストリビューションをインストールした際に作成されたファイルは全て各ディレクトリ下にあります。