3. 「セカンダリ」ディストリビューションの利用

「セカンダリ」ディストリビューションのインストール後は次の手順で利用できるようにします―

  1. ここで重要なのは「プライマリ」Linux ディストリビューションには 2.4 系以降のカーネルを用いることで、その結果 2.4 系が備えるマルチマウントポイント機能が使えます。多くの作業では、以下に示す方法で /proc/tmp ファイルシステムを「セカンダリ」ディストリビューションに再マウントする必要があるでしょう―
    mount --bind /proc /opt/distros/redhat_6.2/proc
    mount --bind /tmp /opt/distros/redhat_6.2/tmp

  2. また、「プライマリ」ディストリビューションのソースツリーは「セカンダリ」ディストリビューションに再マウントする方が ( コピーするよりは ) 有益です―
    mount --bind /home/USER/src/PROJECT /opt/distros/redhat_6.2/USER/src/PROJECT

  3. root になって次のコマンドを使います―
    xhost +localhost chroot /opt/distros/redhat_6.2
    /bin/bash
    これで「セカンダリ」ディストリビューションのシェルを使えるようになります。X Window Systemのアプリケーションを使おうとしている場合にのみ xhost コマンドが必須な点に注意してください。

  4. 最後に、(必要に応じて) chroot したシェル上でユーザーを作成し、この「独立した」Linuxディストリビューションで開発、ビルド、テストを行ってください。X 用アプリケーションを使う場合は 、忘れずにDISPLAY 関連の変数を指定してください。

でき上がり!これで任意の「セカンダリ」ディストリビューションで好きなようにシェルが使えるようになりました。