筆者は、/etc/ppp
というディレクトリーを作り、options
と
chat
という2つのファイルをその中に置きました。options
は、pppd が実行されたときに自動的に
読み込まれ、chat
は、ppp 接続のために LanRover というサーバーに
ログインする際に使われる B シェルで書かれたスクリプトです。 以下は、
それらのファイルです:
/etc/ppp/options
:
/dev/cua2 38400 crtscts modem
noipdefault
defaultroute
kdebug 2
connect /etc/ppp/chat
これらのオプションの説明については、man ページを参照してください。
/etc/ppp/chat
:
#!/bin/sh
#
# サーバーXXXXXに接続
#
/usr/etc/chat \
"" ATDT1234567890 \
CONNECT "" \
115200 "" \
"ogin: " jhall \
"ssword: " XXXX \
"XXXXX>" ppp
この chat
スクリプトは、2行目以降の引数を付けて
/usr/etc/chat
というプログラムを実行させるように書かれています。筆者は、このスクリプト
を見やすくするために本来コマンドラインで1行にするところをあえて引数を
\
を使って複数行にしました。各行の最初の引数は、サーバーもしくは
モデムから帰って来ると思われるストリングで、2番目は、Linux 側から送る
ストリングです。
CONNECT
という応答信号を期待し、
こちらから CR(キャリッジリターン、ここではヌル引数「
""
」がそれ。)を送るということを表しています。
[ヒント:chat
に -v
スイッチを付けると chat
をデバグモードで走らせることができます。そうすることによってデバグ時に
サーバーもしくはモデムから帰って来ると思われるストリングや Linux 側から送る
ストリングを見ることができます。]
システム管理者にユーザー ID とパスワードをもらった後、telnet を使って接続し
ようとするサーバーにログインして、どのように chat
スクリプトを書けば
いいか確かめるのもいいでしょう。 以下は、その例です:
% telnet xxxxx
Trying xxx.xxx.xxx.xxx...
Connected to xxxxx
Escape character is '^]'.
@ Userid: jhall
Password?
Shiva LanRover/E PLUS, Version 3.5 95/03/07
xxxxx>
筆者は、デバグのために以下のステートメントを /etc/syslog.conf
に追加しました:
local2.* /dev/console
local2.* /usr/adm/ppplog
[注意:最初と2番目のエントリーの間には、少なくてもタブを1個入れる必要が あります。]
また /etc/resolv.conf
にネームサーバーの登録を忘れずに行ってください。