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3. コンフィギュレーション・ファイル

筆者は、/etc/ppp というディレクトリーを作り、optionschat という2つのファイルをその中に置きました。options は、pppd が実行されたときに自動的に 読み込まれ、chat は、ppp 接続のために LanRover というサーバーに ログインする際に使われる B シェルで書かれたスクリプトです。 以下は、 それらのファイルです:

/etc/ppp/options:

/dev/cua2 38400 crtscts modem 
noipdefault 
defaultroute 
kdebug 2 
connect /etc/ppp/chat

これらのオプションの説明については、man ページを参照してください。

/etc/ppp/chat:

#!/bin/sh
#
# サーバーXXXXXに接続
#
   
/usr/etc/chat \
""         ATDT1234567890 \
CONNECT    "" \
115200     "" \
"ogin: "   jhall \
"ssword: " XXXX \
"XXXXX>"   ppp

この chat スクリプトは、2行目以降の引数を付けて /usr/etc/chat というプログラムを実行させるように書かれています。筆者は、このスクリプト を見やすくするために本来コマンドラインで1行にするところをあえて引数を \ を使って複数行にしました。各行の最初の引数は、サーバーもしくは モデムから帰って来ると思われるストリングで、2番目は、Linux 側から送る ストリングです。

  1. 引数の最初の行は、受け取るストリングは何もなく、次のストリングでモデ ムに Unix LanRover(ホスト名XXXXX )の電話番号である1234567890 をダイ アルしろということを表しています。
  2. 2行目は、モデムからの CONNECT という応答信号を期待し、 こちらから CR(キャリッジリターン、ここではヌル引数「 ""」がそれ。)を送るということを表しています。
  3. 3行目は、接続スピード(これについては、後程詳しく説明。)を期待し、 こちらからCRを送るということを表しています。
  4. 4行目は、ユーザー ID プロンプトの最後の部分と筆者のユーザー ID です。
  5. 5行目は、パスワードプロンプトの最後の部分とパスワードです。
  6. 6行目は、シェルプロンプトと ppp 接続を初期化するコマンドです。

[ヒント:chat-v スイッチを付けると chat をデバグモードで走らせることができます。そうすることによってデバグ時に サーバーもしくはモデムから帰って来ると思われるストリングや Linux 側から送る ストリングを見ることができます。]

システム管理者にユーザー ID とパスワードをもらった後、telnet を使って接続し ようとするサーバーにログインして、どのように chat スクリプトを書けば いいか確かめるのもいいでしょう。 以下は、その例です:

% telnet xxxxx
Trying xxx.xxx.xxx.xxx...
Connected to xxxxx
Escape character is '^]'.
@ Userid: jhall
Password? 
Shiva LanRover/E PLUS, Version 3.5 95/03/07
xxxxx>         

筆者は、デバグのために以下のステートメントを /etc/syslog.conf に追加しました:

local2.*    /dev/console
local2.*    /usr/adm/ppplog

[注意:最初と2番目のエントリーの間には、少なくてもタブを1個入れる必要が あります。]

また /etc/resolv.conf にネームサーバーの登録を忘れずに行ってください。


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