多くの Linux ディストリビューションでは、 /dev/systty ファイルは、 付属のモニター・キーボードで使っている、 デバイスファイルへのシンボリックリンクになっています。 より詳細な説明に関しては、Section 1.3 を見て下さい。
付属のキーボード・モニターがなかったり、 あってもテキスト端末程度のことができればいいと思っている場合は、 /dev/systty がシリアルコンソールを指すように変更して下さい。
この場合、直接シンボリックリンクを変更するよりは、むしろ MAKEDEV が使っている設定ファイルを修正する方がいいです。 そのあとこのコマンドを実行して、シンボリックリンクを再作成します。 この設定ファイルは /etc/makedev.d というディレクトリにあります。 Figure 7-6 に示すように、 デフォルトの設定では最初の仮想端末を指しています。
Figure 7-7 で示すように、 これをコンソールが使っているシリアルポートを指すように修正して下さい。
Figure 7-7. MAKEDEV の設定ファイルにある /dev/systty の値を変更する
bash# cd /etc/makedev.d bash# fgrep systty * linux-2.4.x:l systty tty0 bash# vi linux-2.4.x |
l systty ttyS0 |
では、Figure 7-8 に示すように、 新しい設定を使って /dev/systty を 再作成します。
Figure 7-8. /dev/systty の新しい値を インストールする
bash# cd /dev bash# rm systty bash# ./MAKEDEV systty |