7.5. /dev/systty のターゲットを変更する。

多くの Linux ディストリビューションでは、 /dev/systty ファイルは、 付属のモニター・キーボードで使っている、 デバイスファイルへのシンボリックリンクになっています。 より詳細な説明に関しては、Section 1.3 を見て下さい。

付属のキーボード・モニターがなかったり、 あってもテキスト端末程度のことができればいいと思っている場合は、 /dev/systty がシリアルコンソールを指すように変更して下さい。

この場合、直接シンボリックリンクを変更するよりは、むしろ MAKEDEV が使っている設定ファイルを修正する方がいいです。 そのあとこのコマンドを実行して、シンボリックリンクを再作成します。 この設定ファイルは /etc/makedev.d というディレクトリにあります。 Figure 7-6 に示すように、 デフォルトの設定では最初の仮想端末を指しています。

Figure 7-6. /etc/makedev.d/linux-2.4.x にある、 /dev/systty のデフォルト値

l systty tty0

Figure 7-7 で示すように、 これをコンソールが使っているシリアルポートを指すように修正して下さい。

Figure 7-7. MAKEDEV の設定ファイルにある /dev/systty の値を変更する

bash# cd /etc/makedev.d
bash# fgrep systty *
linux-2.4.x:l systty tty0
bash# vi linux-2.4.x
l systty ttyS0

では、Figure 7-8 に示すように、 新しい設定を使って /dev/systty を 再作成します。

Figure 7-8. /dev/systty の新しい値を インストールする

bash# cd /dev
bash# rm systty
bash# ./MAKEDEV systty