C.1. ブートディスクを選ぶ

遠隔地からアップグレードする際の関門は、 アップグレードを実行するためにフロッピーディスクからブートできることと、 その後ハードディスクからリブートできることです。 可能性としては次のようなものがあります。

  1. たいていの BIOS では、 設定でブートディスクの順序が制御できるようになっています。 その BIOS がシリアルコンソールをサポートしていれば、 フロッピーディスクをフロッピードライブに残したまま、 そのマシンをアップグレードできます。 そうすれば、そのオペレーティングシステムをアップグレードするために、 マシン本体に誰かが付添う必要はなくなります。

  2. アップグレード前後で、 誰かがフロッピーディスクの挿入と取り出しをしてもかまいません。 場所借りしているサイトはほとんど、 この程度の ‘媒体交換’ 用技術サポートは用意しています。

  3. BIOS の設定を格納する CMOS メモリで、 レコードを二つ作ることが可能です。 一つはフロッピーからのブートに使い、 もう一つはハードディスクからのブートに使います。 しかしあいにく nvram デバイス は、 それほど多種多様なマシンで動作するわけではないので、 このHOWTOではこの方法にはこれ以上深入りしません。