11.2. コンソールポート・モデム間のケーブル

RS-232 規格は、 コンピュータとモデムの相互接続を定義しています。 ですから、たんに既製品のケーブルを買っても、 ここでまずいことが起こることはほとんどありません。 ケーブルには二つのタイプがあります。 コンピュータに付いている、 標準的な 25 ピン D タイプコネクタが付いたケーブルと、 IBM PC/AT や、他の多くのコンピュータで使っている、 専用の 9 ピン D タイプコネクタが付いたケーブルです。 ケーブルにはタイトルが付いており、 RS-232 25 ピン コンピュータ (DTE) から 25 ピン モデム (DCE) へとか、 RS-232 9 ピン IBM PC/AT コンピュータ (DTE) から 25 ピン モデム (DCE) へというようになっています。 たいていのモデムには適したケーブルが付属しています。

もし独自のケーブルを作る必要がある場合、 使っているコンピュータの RS-232 ピン配置については、 Serial-HOWTO [1] を参照して下さい。コンピュータ側の "Transmit Data" をモデム側の "Transmit Data" と結線し、コンピュータ側の "Receive Data" はモデム上の "Receive Data" と結線してください。 "Signal Ground", "Clear to Send", "Ready to Send", "Data Set Ready", "Data Terminal Ready", "Data Carrier Detect" についても同様にして下さい。

専用のコンピュータルームに設置する場合は、 RJ-45 のパッチパネルを通して、シリアルケーブルを配線するように考慮して下さい。 RJ-45 コネクタのピン配置は一般的なものが二つあります。 Yost Cisco 2500-series console です。

シールド無しのツイストペアケーブルのピン配置を自分で独自に作る場合は、 "Signal Ground" 線と "Transmit Data"線、および もう一本の "Signal Ground" 線と "Receive Data" 線を、 それぞれ確実により合わせてください。 RS-232 の信号は平衡伝送ではありませんが、 このようにより合わせれば、 結果的に信号の劣化や拾うノイズの量が最小限になるでしょう。

Notes

[1]

邦訳は、 Serial-HOWTO です。