できればシリアルポートに RS-232 のブレークアウトボックス [1] を挿して下さい。 ブート中にDTRラインが上がり、 それからコンソールメッセージの表示に合わせて、 データ転送ライトが光るはずです。
それからモデムを取り付けて下さい。 あるいはヌルモデムケーブルと端末でもかまいません。 そしてシリアルコンソールポートで使用するシリアルパラメータに合わせて、 それらを設定して下さい。 モデムを使う場合は、端末エミュレータからそのモデムに電話して接続しましょう。
そして端末、あるいは端末エミュレータの設定を、 シリアルコンソールで使っているシリアルパラメータに合わせて下さい。 最近のヘイズ AT スタイルのモデムなら、 速度を合わせる必要はありません。 直結の端末を使っている場合は、速度は合わせる必要があります。
コンピュータをリブートしてください。 [2]
リブート中、端末には普通のブートローダーのテキストが見えて、 それからデフォルトのカーネルがブートし、 その後 init の出力が見えて、 最後に /etc/issue の内容が現れて、 getty がログインを求めてくるはずです。
LILO: Linux version … Kernel command line: auto BOOT_IMAGE=linux ro root=306 BOOT_FILE=/boot/vmlinuz-2.4.3-12 console=tty0 console=ttyS0,9600n8 … INIT version … … /etc/issue says "All your base are belong to us". remote.example.edu.au ttyS0 login: |
login: メッセージが見えない場合は、 Return キーか Enter キーを押して下さい。
[1] | 訳注:ブレークアウトボックスに関して原著者に説明を求めたところ、 以下のコメントをいただきました。 「ブレークアウトボックス」というのは、 ケーブルを用いてそれを個々のワイアに分ける器具です。 こうすると、そのケーブル内のワイア一本一本を監視したり、 流れる情報を変更したりできるようになります。 ほとんどの RS-232 用ブレークアウトボックスには、 各ワイアごとの RS-232 信号を表示する LED が付いています。 またその多くにはスイッチやワイアジャンパーがあり、 配線を簡単に変えられるようになっています。 高価な RS-232 用ブレークアウトボックスについては、 良い写真が http://www.comcraftfr.com/100c_l.htm にあります。 安価な RS-232 用のブレークアウトボックスは、 たいていの電気店で見つかります。 |
[2] | このコマンド例で使用しているオプションは、-r の誤りだと思われます。 原著者には連絡済みですが、まだ回答はありません。 |