cat はあらゆる
UNIX ライクなシステムで使えます。
このコマンドは、キーボードから受けとったデータをファイルにコピーします。
Minicom や他の端末エミュレータには
‘ASCII upload’ という機能があり、
ファイルをキーボードから入力したものとして、シリアルリンクへ送ります。
ハードウェアフロー制御をしていないと、ASCII
アップロードで、
たまに文字落ちが起こります。
バイナリファイルをアップロードするには、それを ASCII
にエンコードし、アップロードします。そしてそれからもう一度バイナリに
デコードします。
転送エラーは sum や cksum 、
あるいは md5sum といった、
チェックサムプログラムを使えば検出できます。
ローカルマシンからそのファイルを転送する前と、
リモートマシンで受けとった後に、そのチェックサムを印刷しておきます。
チェックサムを計算するプログラムは数多くありますが、
sum コマンドを使う場合は注意してください。
というのは、BSD 用と
System V UNIX
用に多くのバージョンがあり、それらが違う結果を出すからです。
cksum は POSIX
標準の開発者たちが、この混乱を収拾しようとした産物です。
このコマンドは、すべての POSIX
マシン上にある、同じファイルに対して同じ結果を返します。
元のチェックサムと、
アップロードしたファイルのチェックサムが一致しない場合は、
もう一度ファイルをアップロードしなければなりません。
リンクにノイズが多くファイルが大きい場合は、
アップロードはけっしてうまくいかないかもしれません。
この場合に必要なのは、ファイルを小分けにして、
その一つをアップロードし、チェックサムを確認し、
大丈夫なら次をアップロードするというやり方です。
こういうことは自動化すべきもののように思えるでしょう。
続きは Xmodem から始めます。