4. SANE

スキャナーアクセスのために最終的に必要なものは、SANE バックエンド (類)と、任意ですが適切な SANE のフロントエンドです。前者はお使いのス キャナーにつながるドライバと low-levelのアクセスツールで、後者は X で スキャナーにアクセスして使うグラフィカルアプリケーションです。前者はス キャナーにアクセスするために必要なだけですが、フロントエンドは画像を操 作するために推奨されるもので、画像をプリントしなくても画面に表示された 環境で実際にイメージを見ることができます。

4.1. SANE を入手する

SANE のバックエンド一式は次のところで入手できます : http://www.sane-project.org/source.html、ここでソースコードと同様に ほとんどすべての Linux ディストリビューション向けのバイナリーを入手できま す。ソースからコンパイルするつもりならすでに何をしなければいけないかは お分かりでしょうが、Software Building HOWTOのリンクは追加更新したい場合に利用できます。さら に、すでに SANE をインストールしてしまっているなら、新しくコンパイルし た版にするために古いものを取り除きたいかもしれませんし、コンパイルする ために最新の安定版が欲しいかもしれません。

バイナリーをインストールしたいなら、関連ファイルをダウンロードしたほう がよいでしょう、それから通常通りにインストールします。たとえば rpm タイプのディストリビューションでは次のように行います:

# rpm -iVh sane-backends-VERSION.rpm

Debian ユーザには安定版(Woody)、テスト版(Sarge)のSANE パッケージがあり、 開発版(Sid)パッケージもあり、お使いになりたい版をどれでも apt-get install saneという簡単なコマンドで入手できます。

ソースから SANE の最新版をコンパイルしたいならftp.mostang.com/pub/sane から入手できます。ソースから SANE をコンパイルし、ゼロから SCSI スキャ ナーを動かす方法について、Laurent-jan's HOWTO page originally written by Steve Sheriff に、もっと詳しい(少 し悲観的ではありますが)記事があります(グラフィックも興味がありま す)。

4.2. SANE を設定する