スキャナーアクセスのために最終的に必要なものは、SANE バックエンド (類)と、任意ですが適切な SANE のフロントエンドです。前者はお使いのス キャナーにつながるドライバと low-levelのアクセスツールで、後者は X で スキャナーにアクセスして使うグラフィカルアプリケーションです。前者はス キャナーにアクセスするために必要なだけですが、フロントエンドは画像を操 作するために推奨されるもので、画像をプリントしなくても画面に表示された 環境で実際にイメージを見ることができます。
SANE のバックエンド一式は次のところで入手できます : http://www.sane-project.org/source.html、ここでソースコードと同様に ほとんどすべての Linux ディストリビューション向けのバイナリーを入手できま す。ソースからコンパイルするつもりならすでに何をしなければいけないかは お分かりでしょうが、Software Building HOWTOのリンクは追加更新したい場合に利用できます。さら に、すでに SANE をインストールしてしまっているなら、新しくコンパイルし た版にするために古いものを取り除きたいかもしれませんし、コンパイルする ために最新の安定版が欲しいかもしれません。
バイナリーをインストールしたいなら、関連ファイルをダウンロードしたほう がよいでしょう、それから通常通りにインストールします。たとえば rpm タイプのディストリビューションでは次のように行います:
# rpm -iVh sane-backends-VERSION.rpm |
Debian ユーザには安定版(Woody)、テスト版(Sarge)のSANE パッケージがあり、 開発版(Sid)パッケージもあり、お使いになりたい版をどれでも apt-get install saneという簡単なコマンドで入手できます。
ソースから SANE の最新版をコンパイルしたいならftp.mostang.com/pub/sane から入手できます。ソースから SANE をコンパイルし、ゼロから SCSI スキャ ナーを動かす方法について、Laurent-jan's HOWTO page originally written by Steve Sheriff に、もっと詳しい(少 し悲観的ではありますが)記事があります(グラフィックも興味がありま す)。
ディストリビューションのオフィシャル SANE を入手したのであれ、SANE ホームー ページからバイナリを入手したのであれ、ソースから自分で SANE をコンパ イルしたのであれ、いずれにせよ SANE は scanimage あるいは他 フロントエンドを呼び出すときに、お使いのハードウェアを使うために適切な バックエンドを見分けるはずです。scanimage -L あるい は、あなたが選んだフロントエンドを実行しようとして、 デバイスが見つか らないなら、 詳しい情報はSection 7を見てくださ い。
リモートマシンからネットワークを通してスキャナーサービスを使えるように したいなら、 server のディレクトリにある saned.conf(the computer with the scanner)、または /etc/sane.d、あるいは、 /usr/local/etc/sane.dというファイルを編集しなけれ ばいけません。通常、'scan-client.somedomain.firm' を登録して成立し、サー バーのスキャナーとして使いたいなら、クライアントのホスト名で置きかえな ければいけません。IP アドレスがよいなら、ホスト名のかわりに使えます。
saned デーモンはサーバー上で inetd あるいは xined と同じように稼働しな ければいけません。inetd.conf あるいは xined.conf でやらなくてはいけな い正しい変更内容については、man sanedを見てください。 さらに、ポート6566 が/etc/servicesファイルに加え られなければいけません:
sane 6566/tcp |
(スキャナーを接続していない)クライアントコンピュータはサーバーのマシ ン名、たとえば、'scan-server.somedomain.firm.'を加えるようにnet.conf を編集しなければいけません。
クライアント(複数の場合も)に関して、"net"の登録は dll.confファイルのなかでコメントアウトになってい ないのを確認しましょう。
Video4linux は webcams、スチールカメラ、ビデオキャプチャーデバイ スを持っています。SANE はこれらにアクセス可能です。これを使えるように するには、設定ファイルがあるディレクトリ (/etc/sane.d または /usr/local/etc/sane.d)に、 v4l.confという名前のファイルを置きます。このファ イルを開き、次のような内容に似たものを作ります。
# v4linux バックエンドを使うために、デバイスを与えなければいけません。 # 必要なら複数行を使用可能にできます。 # 実際に複数の[sic] v4l デバイスがあります。 /dev/bttv0 /dev/video0 /dev/video1 /dev/video2 /dev/video3 |
このファイルの最初の行は、知っていなければいけないすべてのことが書いて ありますので、スキャナーハードウェアをテストしている項で分かったことを 思い出してください。お使いのカーネルが、コメントをはずされた (たとえば上述のように行頭にある # を取り外す)カメラあるいは v4l デバイスのデバイスを認識します。さらに、'v4l' についての 行は dll.confファイルでコメントアウトになっていな いかを確かめてください。