5. スキャナーをテストする

上で述べたことが全部できたなら、スキャナー環境をテストする準備が整って います。この項では、スキャナーには電源が入り、適切なインターフェースを通 してつながっていると仮定しています。SCSI あるいは USB スキャナーなら、 コマンドラインで次のようなコマンドを実行できます。:

$ sane-find-scanner

...可能なデバイスのリストからお使いのスキャナーが見つかり確認で きるはずです。スキャナーがsane-find-scanner で見つ からないタイプのものなら、接続されたデバイスについての詳細がわかるかも しれないscanimage --list-devicesを試すこともできま す。(これをふたつともやらないといけないかもしれません)。 sane-find-scanner は別のユーティリティで、それは SANE のもとでサポート を保証していませんから、スキャナーであると要求するデバイスを見るだけで す。

次にスキャナーのイメージ獲得力をテストしたほうがよいでしょう。Section 6にリストされたフロントエンドのひとつか、次のよう なコマンドのどちらかを使えます。:

$ scanimage -d backend:/dev/scanner --format pnm > outfile.pnm

たとえばこのように Epson のバックエンドを使うなら、 コマンドは次のようになります:

$ scanimage -d epson:/dev/scanner --format pnm > outfile.pnm

一台以上のスキャナーがあり使用する一台を選択したいなら、 -d オプションを使えばよいだけです。たとえば、 Epson と Mustek のスキャナーを使っているなら、"-d epson" あるいは、"-d mustek" を使わないといけません。同じバックエンドでサポートされた1台 以上のスキャナーを持っているなら完全なパスが必要になるだけです。 /dev/scanner は、設定した(あるいは v4l デバイスの 場合は、/dev/video0)どんなスキャナーデバイスにも 置き換わるはずです。--format スイッチは pnm または tiff のどちらかにすることができますが、変更しなければ、pnm がデ フォルトになります。見つけにくいですが、利用できるオプションについては、 man scanimageを見てください。 'portable anymap'に対 する '.pnm' フォーマットは Linux での画像ファイルとしては普通のイメー ジフォーマットで、Imagemagick または netpbmで他のイメージフォー マットに変換できます。