- [質問]
- SGMLって何ですか?
- [回答]
- SGML とは、Standard Generalized Markup Language の略で全文データベース
(DB)を作成・保守するための記述言語です。1986年に ISOの規格 8879になり
欧米で広く使われており、日本でも1992年に JIS規格 X-4151となって最近
注目を浴びています。主に電子出版のための標準書式として使われており、
文書構造とタグを DTD と呼ばれるファイルで定義しておき、それに即した
タグ入りの文書を作りそれをフィルタにかけることで、様々な書式に変換
したりデータベースを作成することが可能となります。
- [質問]
- DTDって何ですか?
- [回答]
- DTDは Document Type Definition の略で、SGMLの文書構造とそれを表現
するためのタグに関する定義、あるいは定義をするファイルのことです。
SGML には標準化された DTD があるわけではなく、自分達の都合に合わせ
て定義します。jlinuxdoc-sgml では linuxdoc.dtd という
ファイルによって定義されています。
- [質問]
- REP って何ですか?
- [回答]
- REPとは、SGML の用語ではなく sgmls というソフトウェアで使う各種
ファイル形式への変換につかうタグや特殊文字の変換テーブルの定義
ファイルです。jlinuxdoc-sgml では $LINUXDOCLIB/rep/ 以下
にファイル形式や言語ごとに別れて入れられています。
- [質問]
- sgmls って何ですか?
- [回答]
- sgmlsは ISO 8879 準拠の フリーの SGML パーサ(構文解析ソフトウェア)で、
James Clark(jjc@jclark.com)によって作成されました。
sgmlsは、SGML文書を解析して構文チェックを行い、ESIS(Element
Structure Information Set)形式を出力します。ユーザは、ESIS形式を
自分が使用しているフォーマッタ形式(TeX, Troffなど)に変換して
印刷(最終出力)を行うことができます。この変換のためのプログラムとし
て、Cで記述された sgmlsaspが提供されています。
jlinuxdoc-sgml では土屋 哲氏(tsuchiya@sysrap.cs.fujitsu.co.jp)
によって日本語化された sgmls を使用しています。
- [質問]
- jlinuxdoc-sgml を使うためには、SGML について勉強しなければいけないの
でしょうか?
- [回答]
- その必要はありません。jguide.euc や jguide.sgml を見ながらタグの使い
方と変換方法さえ覚えれば、SGML の詳細については全く知らなくても使い
こなすことができます。ただし、jlinuxdoc-sgml を改良するには多少の知識
は必要となります。