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6. 他の版との違い

6.1 原版 Linuxdoc-SGML v1.5 との違い

jLinuxdoc-SGML v1.5 では、原版とほぼ同じ操作でほぼ同じ出力が得られる ようデザインされており、日本語対応の拡張をした原版のスーパーセットと なっています。 従ってコマンドの使い方や SGML のタグの書き方はほとんど同じです。コマンド に関してはデフォルトで日本語対応となっており、"-a" オプ ションを指定することで英語版と同じ動作をします。

英語版にない特徴として、

という機能を付け加えています。

なお、GNU info, LyX, RTF 形式への変換の日本語化は行なわれていません。

6.2 jLinuxdoc-SGML v1.1 との違い

原版の Linuxdoc-SGML v1.5 に合わせてコマンド体系が大きく変わり、多くの バグを取り除かれ、出力のデザインが原版に近付きました。 コマンドの変更は以下の通りです。

    fmttext  → sgml2txt -e     プレーンテキストへの変換
    fmthtml  → sgml2html       HTMLファイルへの変換
    fmtdvi   → sgml2latex -d   DVIファイルへの変換
    fmtps    → sgml2latex -p   PSファイルへの変換
    fmtman   → sgml2txt -man   manページファイルへの変換
    fmtcheck → sgmlcheck       SGMLの構文のチェック
SGML のタグの変更はほとんどありませんが、 HTML の高機能な URL に対応した機能強化がなされています。これに伴い label タグの書き方が変更されています。 相互参照の 節を参照してください。

v1.1 との最大の違いは、v1.5 では原版のスーパーセットとなっていること です。原版を別途インストールすることなく、英語のファイルの変換も 問題なくこなすことができるのは大きなメリットです。 v1.1 からは多くのバグがとれタグの変更もなされているので、v1.1 のユーザ は v1.5 へ移行することを強くお奨めします。

6.3 jLinuxdoc-SGML v1.4 との違い

v1.4 からの変更は原版の更新に合わせたもので、いくつかのコマンド名の 変更とオプションの変更やデザインの変更があります。 コマンドの変更は以下の通りです。

    sgml2txt -e  → sgml2txt -f    強調なしのプレーンテキストへの変換
    sgml2ps -T   → sgml2latex     LaTeX ソースファイルへの変換
    sgml2ps -d   → sgml2latex -d  DVI ファイルへの変換
    sgml2ps      → sgml2latex -p  PS ファイルへの変換
    sgml2* -c    → sgmlcheck      SGML の構文のチェック
オプションの詳細については、それぞれのコマンドのヘルプ(-help を付けて 起動すると表示される)をご覧ください。

デザインの変更には以下のものがあります。

また、強調文字をなくしたプレーンテキストの出力ファイル名は v1.4 では .euc という拡張子がつきましたが、v1.5 では原版にあわせて .txt のままとしました。

機能的には、プレーンテキストで目次がつくようになった点以外には大きな 変更はありませんので、v1.4 のユーザが v1.5 に移行する必要性はあまり ありません。


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