jLinuxdoc-SGML v1.5 では、原版とほぼ同じ操作でほぼ同じ出力が得られる ようデザインされており、日本語対応の拡張をした原版のスーパーセットと なっています。 従ってコマンドの使い方や SGML のタグの書き方はほとんど同じです。コマンド に関してはデフォルトで日本語対応となっており、"-a" オプ ションを指定することで英語版と同じ動作をします。
英語版にない特徴として、
なお、GNU info, LyX, RTF 形式への変換の日本語化は行なわれていません。
原版の Linuxdoc-SGML v1.5 に合わせてコマンド体系が大きく変わり、多くの バグを取り除かれ、出力のデザインが原版に近付きました。 コマンドの変更は以下の通りです。
fmttext → sgml2txt -e プレーンテキストへの変換 fmthtml → sgml2html HTMLファイルへの変換 fmtdvi → sgml2latex -d DVIファイルへの変換 fmtps → sgml2latex -p PSファイルへの変換 fmtman → sgml2txt -man manページファイルへの変換 fmtcheck → sgmlcheck SGMLの構文のチェックSGML のタグの変更はほとんどありませんが、 HTML の高機能な URL に対応した機能強化がなされています。これに伴い label タグの書き方が変更されています。 相互参照の 節を参照してください。
v1.1 との最大の違いは、v1.5 では原版のスーパーセットとなっていること です。原版を別途インストールすることなく、英語のファイルの変換も 問題なくこなすことができるのは大きなメリットです。 v1.1 からは多くのバグがとれタグの変更もなされているので、v1.1 のユーザ は v1.5 へ移行することを強くお奨めします。
v1.4 からの変更は原版の更新に合わせたもので、いくつかのコマンド名の 変更とオプションの変更やデザインの変更があります。 コマンドの変更は以下の通りです。
sgml2txt -e → sgml2txt -f 強調なしのプレーンテキストへの変換 sgml2ps -T → sgml2latex LaTeX ソースファイルへの変換 sgml2ps -d → sgml2latex -d DVI ファイルへの変換 sgml2ps → sgml2latex -p PS ファイルへの変換 sgml2* -c → sgmlcheck SGML の構文のチェックオプションの詳細については、それぞれのコマンドのヘルプ(-help を付けて 起動すると表示される)をご覧ください。
デザインの変更には以下のものがあります。
また、強調文字をなくしたプレーンテキストの出力ファイル名は v1.4 では .euc という拡張子がつきましたが、v1.5 では原版にあわせて .txt のままとしました。
機能的には、プレーンテキストで目次がつくようになった点以外には大きな 変更はありませんので、v1.4 のユーザが v1.5 に移行する必要性はあまり ありません。