3.16. キーボード接続

Linux/IrDA キーボードドライバは、今はユーザ空間で動作します。 上記のドッキングステーションとの接続の章をご覧下さい。

Lichen Wang さんによると「IrDA-D と呼ばれている標準は、データを転送するよう設計されたものです。 これは IR キーボードには適していません。この IrDA-D を、Dag さんが Linux OS に、そして MS が Windows OS に移植しています」

IrDA-C (Control: 制御) がキーボード、ジョイスティックなどのために設計されたものです。 ただし、これを使った製品が市場に出回っているのを見たことはありません。

IrDA-D は IrDA-C と会話することはできませんし、その逆の IrDA-C から IrDA-D への会話もできません。物理層でのエンコーディング/デコーディングとソフトウェアプロトコルの両方が大きく異なっています。

IrDA-D と IrDA-C を一つのデバイスで両方実装することはできます。 シャープによると、IrDA-D と IrDA-C を、同時に同じ IR 空間内で両方使わない限り共存できると言うことです。 この言い方は多少ばかばかしくはありますが。 この言い方の定義に従えば、その過程で宇宙を永久に破壊さえしなければ、どのようなものでも何かと共存させることはできますから。

真面目な話、シャープの言いたいのは IrDA-D を多少いじって、二つのデバイス間のネゴシエーションで決定された最大切換時間と実際の送信の間に多少の未使用時間を作るようにしたこと、 そしてその未使用時間に IrDA-C のフレームを押し込んだ、ということでしょう。 IrDA-D プライマリと IrDA-C マスタは同一のデバイスに実装されている必要があります。 この実装ではキーボードは動くでしょうが、マウスやジョイスティックは時として応答性が悪くなることがありそうです。