Rui Oliveira さんによると「最新の樋口 隆英さんの IrCOMM パッチ (050998) を当てた後、HotSync を使って Palm III と Linux マシンとの PPP コネクションを張ることができたことをお知らせします。いま IRLink (IsComplete からの) を使っていて、これでシリアルポートを IR に変換しています。pilot-xfer (確か kpilot から) との通信も問題なしです。PPP 接続はうまくいってはいますが、 まだメール取得と Web ブラウジングには成功していません。 これは多分コネクションタイムアウトのせいだと睨んでまして、チェック中です。 PPP に関するより深い説明は PPP-HOWTO をご覧下さい。(中略) 現在はっきりと確実な接続が Linux マシンと Palm III との間で張れるようになりました。pppd の起動は、私の所では以下のようにしています。
/usr/sbin/pppd /dev/ircomm0 57600 192.168.2.10:192.168.2.11 proxyarp passive silent persist noauth local nodetach |
PPP コネクション上で ping、ssh と http が使えています。 但し、確か廃止になったはずの discovery を有効にしなければならないのは変ですが。 これを有効にしなければ IrCOMM コネクションは生きているのにも関わらず、IrLAP 層のリンクが切断されてしまうのです。 pilot-link ツール (Linux/Palm のファイル同期に用いる) は IrCOMM 上で /dev/ircomm0 を使って問題なく動いています」 また、kpilot についての報告も受けています。こちらは pilot-xfer ほどすいすい動く、とはいかないようです。
Jon Howell さんによると、「私は IrCOMM を試してみようと思いました。というのは Palm III はシリアル情報を IR ポートへ転送可能にできるからです。これには PalmCentral から入手できる IS/Complete の IrLink を使います。 そこから IrCOMM を使って IrDA でターミナルプログラム (シリアルモードの PalmTelnet など) を動かすことができるはずです。そこで二台の Palm Pilot 間でこの構成を試してみましたが、当然 IR 上でどんなプロトコルが使われているかは分かりません」
Palm で HotSync を開始します。これには Palm に IrCOMM サポートがあることが必要です。 このサポートを組み込むには、IrDA upgrade が必要になります。
Palm をドングルの前に置きます。
pilot-xfer -p /dev/ircomm0 -s <sync-dir> として IrCOMM を開始します。 運良くこれだけでうまくいっているなら、ファイルの同期がはじまるでしょう。 HotSync を Pilot 上で開始する前に pilot-xfer を実行していたなら、不幸になっていると思います :-) PalmTerm のようなターミナルプログラムも役に立つでしょう。
Wessel de Roode さんによると「Palmpilot は標準では 57k の速度に決めうちしています。但し自分で Pilot 用のソフトウェアを書けば 115k の速度の設定を行うことができます。以下 irlib.h から引いておきます」
---------- irlib.h from the SDK 3.0 from palmpilot ----- // Options values for IrOpen #define irOpenOptBackground 0x80000000 // Unsupported background task use #define irOpenOptSpeed115200 0x0000003F // sets max negotiated baud rate #define irOpenOptSpeed57600 0x0000001F // default is 57600 #define irOpenOptSpeed9600 0x00000003 |
Peter Pregler さんによると「Palm が irda デバイスと通信可能な位置に入ったとき、"Transmission: waiting for sender" というポップアップウィンドウが出ます」
これに対する Ron Choy さんの返信は 「煩わしいポップアップの問題に対処するという ShutupIR というプログラムが Vector にあります。 試していませんが、多分この件はこれで解決できるんじゃないですか」