上記に従って Linux/IrDA を準備してください。特に、 /dev/irlpt* があるかを確認してください (これがない場合、root から mknod /dev/irlpt0 c 161 16 を実行してください)。 そのあと、まず手始めの簡単なテストを行います。小さなファイルを cat FILE >/dev/irlpt0 として /dev/irlpt0 に書き込んでみてください。 フォーマットのことを気にする (手順に従った行構成など) 必要はありません。 これは最初のチェックに過ぎませんので。これが上手くいかない場合、 /dev/irlpt0 のパーミッションを調べてください。 プリンタの通信状態を示すランプで、通信が行われているかを見ていてください。 例えば、HP の 6P/MP では赤外線ポート (左下の隅で、ペーパトレイの近く) の緑のランプが通信状態を示します。
cat コマンドでは整形された出力は得られませんが、テストには便利です。 cat によるテストが動くなら、次はあなたのプリンティングシステムに従って IrDA をサポートしたプリンタを設定する番です。詳しい手順は説明文書、例えば LinuxPrinting.org の Printing-HOWTO などを参照下さい。
次は、HP LaserJet 2100 を例に取り Common Unix Printing System - CUPS を用いた例です。
lpadmin -p IRDA_PRINTER_NAME -v parallel:/dev/irlpt0 -E -m de/hp2100_6.ppd.gz |
ppd ファイルのパスのリストを得るには、lpinfo -m としてください。
もちろん他のプリンティングシステムも同様に使えます。この場合には、 /etc/printcap を編集して irlpt0 をプリンタデバイスとして指定してください。
もっと良い方法は、/etc/printcap を変更して /dev/lp1 に加えて (あるいは /dev/lp1 の代わりに) /dev/irlpt0 を使うようにすることです。
簡単にプリンタを設定するには、印刷用のソフトウェア (例えば APSFILTER や MagicFilter の EZ-Magic [1] など をつかうのも手です。使う前にまず /etc/printcap のコピーを作っておきましょう。
APSFILTER で HP LaserJet 6P (非 PostScript プリンタ。HP 6MP は PostScript プリンタです) を使う場合の例です。 当面問題となる質問は以下の二つです。
"Do you have a (s)serial or a (p)arallel printer interface?" 「プリンタインターフェースはパラレル (p) シリアル (s) のどちら?」 この質問の答えは p です。
"What's the device name for your parallel printer interface?" 「プリンタインターフェース名はなんですか」。答えは /dev/irlpt0 です。
プリントデーモンを kill -HUP <PID of lpd> として再スタートします[2]。 これ以外のプリントデーモンを使っている場合には、所定のコマンドを実行してください。
[1] | 原注: RedHat でもこの目的の GUI を持つソフトウェアがあるはずです。 |
[2] | 訳注: Debian GNU/Linux だと、/etc/init.d/lpd restart とする。 |