6.2. ブートローダメッセージ

ブートローダは、3 つのタイプのメッセージを生成します−それがロードされる間の 進行状態とエラーメッセージ、ディスクアクセスエラーを示すメッセージ、そして 誤ったコマンドラインに対するメッセージです。最後のタイプのメッセージは、通常 自己弁明なので、他の2つの種類しか説明しません。

6.2.1. LILO 開始メッセージ

LILO は自分自身をロードする時に、``LILO''という単語を表示します。それぞれの 文字は、特定の動作が遂行される前か後に表示されます。もし LILO がある時点で、 失敗をすると、文字はそれ以上表示されないので、問題の特定に役立ちます。これに ついてのより詳細な内容は、テクニカル概要で説明されています。

もし一時的なディスクの問題が起きた場合、最初の``L''の後に、16 進数の数値が 表示されることあることに注意してください。そこで LILO が止まらない限り、 エラーコードが無限に表示され続けますが、この 16 進数は決して深刻な問題を 示している訳ではありません。

6.2.2. ディスクエラーコード

LILO がブートイメージをロードしようとした時に、BIOS がエラーを知らせてきた 場合、それぞれのエラーコードが表示されます。以下に既知の BIOS エラーコード を示します。

書き込み操作の途中で、エラーが起きた場合、エラーコード(2 桁の 16 進数)の前に ``W''が付きます。書き込みエラーは、起動プロセスに影響はないのですが、大抵は、 LILO が誤った場所に書き込もうとしていると考えられるので、深刻な問題を引き起こ す可能性があります。もしシステム上で原因不明の書き込みエラーが起こるようなら、 LILO を読み込み専用に設定するのもいいかもしれません。(ビルド時の設定セク ションを参照してください)

一般に無効なジオメトリや最新の BIOS を使用しないで 2 つ以上のディスクを使用 しようとすると、紛らわしいエラーコードを吐くことがあります。/sbin/lilo が何も 警告を出していない時は、注意深くチェックしてください。それから LINEAR または LBA32 オプションを使ってください。(グローバルオプションセクションを参照 してください。