Figure 6-5 には、 シリアルラインで使うために agetty を起動する方法を示しています。
Figure 6-5. agetty 用の /etc/inittab エントリ
co:2345:respawn:/sbin/agetty -h -t 60 ttyS0 9600 vt102 |
ttyS0 は /dev/ttyS0 というシリアルデバイスを指しています。
vt102 の部分は、 TERM 環境変数を設定し、 VT100 端末が接続中であることを示します。
-h は CTS/RTS のハンドシェークを行なうようにします。
agetty は /etc/issue 内のエスケープシーケンスを使って、 情報を挿入します。例えば、 \n.\o \l は remote.example.edu.au ttyS0 というように表示されます。 [1]
ログアウトしても、 agetty が "Date Terminal Ready" 信号を落とし、 モデムをハングアップさせるようには見えません。 ログインセッションの終りに、自動的に接続を切るのが重要なことなら、 agetty の代わりに mgetty の使用を考えてみてはどうでしょうか。
[1] | 訳注:\n はそのマシンのホスト名を、\o はそのマシン のドメイン名、\l は現在の tty ライン名を、それぞれ表します。 agetty(8) 参照。 |