Chapter 6. getty を設定する

Table of Contents
6.1. init システム
6.2. 従来の getty
6.3. agetty
6.4. mgetty
6.5. mingetty
6.6. getty 無し

getty はシリアルラインを監視して接続を待っています。 接続後シリアルリンクを確立し、 /etc/issue の内容を送信し、 ユーザーにログイン名を要求します。 それから gettylogin をスタートさせ、 login がユーザーにパスワードを要求します。 ユーザーが何もしないと、 getty あるいは login はハングアップし、 getty は待ち状態に戻ります。

getty コマンドは過去何度となく再実装されてきました。 ですから getty のクローンには幅広い選択肢があり、 それぞれがその動作と構文の点で少しずつ異なっています。 ここでは従来の getty の説明をして、 それから他にもよく使われているものを取り上げます。

getty の仕事の一つは、 TERM 環境変数を設定し、 接続している端末の種類と型を表すことです。 この HOWTO では、端末を一般的に エミュレートされている DEC VT100 に設定します。 でもたまに別の端末エミュレーションを使って接続することがあるのなら、 対話的に別の端末に設定し直すこともできます。 /etc/termcap に載っている端末の内、適切なものを TERM に設定してください。

Figure 6-1. 接続している端末の種類と型を対話的に変更する

bash$ TERM=kermit
bash$ tset -r

でもまずは、getty がそもそもどうやってスタートするのかを見てみましょう。