1.4. 設定の概要

シリアルコンソールの設定には、主な段階が五つあります。

  1. シリアルポートを使うため、場合によっては BIOS の設定を変えることがあります。

  2. シリアルポートを使うため、 必要に応じてブートローダーを修正することがあります。

  3. シリアルポートをコンソールとして使えるように、 Linux カーネルを設定しなければなりません。 この場合は、ブートローダーがカーネルをスタートさせる時に、 console パラメータをカーネルに渡すようにします。

  4. init システムは、 シリアルコンソールからのログインを監視するため、 あるプロセスを実行し続けます。 この監視するプロセスのことを、 昔から getty と呼んでいます。

  5. 多くのシステムユーティリティは、コンソールを認識するように設定する、 または、(すでに認識している場合は)コンソールの動作を乱さないように 設定する必要があります。

この HOWTO に載せている例は、 Red Hat Linux のバージョン 7.1 から 7.3 (2001 年から 2002 年にかけてリリースされました) までのものを用いています。 Red Hat Linux の新しいバージョンが出た際には、 この HOWTO の保守担当者に、 最新情報をいただければありがたいと思います。また、 Red Hat Linux 以外の Linux ディストリビューション、 特に Debian GNU/LinuxSlackware Linux に関する事例は大歓迎です。 この HOWTO に貢献していただいた方々については、 Section G.3 で謝意を表しました。