次のページ 前のページ 目次へ

2. ショートイントロダクション

本当にはじめて、ログインする前にどうしても知っておくべきことを書きます。 リラックスして、そんなに多くないから。

2.1 ファイル

これはVMS のコマンドを Linux に置き換えたものです。


VMS                                     Linux
---------------------------------------------------------------------

$ COPY file1.txt file2.txt              $ cp file1.txt file2.txt
$ COPY [.dir]file.txt []                $ cp dir/file.txt .
$ COPY [.dir]file.txt [-]               $ cp dir/file.txt ..
$ DELETE *.dat;*                        $ rm *dat
$ DIFF file1 file2                      $ diff -c file1 file2
$ PRINT file                            $ lpr file
$ PRINT/queue=queuename file            $ lpr -Pprintername file
$ SEARCH *.tex;* "geology"              $ grep geology *tex

ディレクトリを含む他の例については以下で説明します。アクセス保護、所有権、その他の高度な話題などについては、 高度な話題の章を見てください。

2.2 ディレクトリ

別な例を示します。


VMS                                     Linux
---------------------------------------------------------------------

$ CREATE/DIR [.dirname]                 $ mkdir dirname
$ CREATE/DIR [.dir1.dir2.dir3]          $ mkdirhier dir1/dir2/dir3
   n/a                                  $ rmdir dirname
                                        (if dirname is empty)
                                        $ rm -R dirname
$ DIRECTORY                             $ ls
$ DIRECTORY [...]file.*;*               $ find . -name "file*"
$ SET DEF SYS$LOGIN                     $ cd
$ SET DEF [-]                           $ cd ..
$ SET DEF [top.dir.subdir]              $ cd /top/dir/subdir
$ SET DEF [.dir.subdir]                 $ cd dir/subdir
$ SHOW DEF                              $ pwd

アクセス保護、所有権、その他の高度な話題については 高度な話題を御覧ください。

2.3 プログラム

マルチタスク処理、「キュー」などについては 高度な話題を御覧ください。

2.4 クイックツアー

ここまでで Linux を試す準備ができました。ログイン名とパスワードを正確に入力し てみてください。例えば、ログイン名が john でパスワードが My_PassWd なら決して Johnmy_passwd などと入力し ないこと。 UNIX は大文字と小文字を区別するのですから。

一旦ログインしたら、マシン名:$ のようなプロンプトが表示され ることでしょう。プロンプトを変更したり、プログラムを自動的に実行させたい 場合は、.profile.bash_profile などの「隠し」ファイルを修正しま す。( 設定を御覧ください) これらのファイル は LOGIN.COM と同じ働きをします。

ALT-F1(ALT キーと F1 キーを同時に押します)、ALT-F2, ... ALT-F6 のどれかを押せば「仮想コンソール(訳注 : 以下 VC と呼ぶ)」を切り替えることができます。画面全体を使うアプリケーションが VC を占有しても、他の VC に切り替えることで作業を続けることができます。別な VC を開いてログインしてみてください。

X Window System (以下、X と省略)を起動できることと思います。 X は DEC ウインドウに似たグラフィック環境です。- 実際、DEC ウインドウは X から派生したものです。 startx と打って数秒待つ と、xterm か それに似た端末エミュレータが起動し、ボタンバーも表 示されることでしょう(何が起動されるかは Linux の設定にもよりますが)。デ スクトップをクリック(マウスの両方のボタンを試してくださいね)すればメニューを表示します。

X 環境でテキストモード(「コンソール」)にするには、CTRL-ALT-F1(コントロールキーと ALT キーと F1 を同時に押します)、CTRL-ALT-F2、... CTRL-ALT-F6 のどれかを押してみてください。コンソールから X に復 帰するには ALT-F7 キーです。X を終了するには、メニューの指示に従うか、 CTRL-ALT-BS を押します。

次のコマンドはホームディレクトリ内の全てのファイル(隠しファイルも含む)を 一覧します。

$ ls -al

ここで SHIFT-Page Up キーを押すと画面後方にスクロールするでしょう。 ls のヘルプを見たければ、

$ man ls

とタイプしましょう。 「 q 」でヘルプ画面から抜けることができます。ツアーの最後に exit で セッションを終了しましょう。もし PC の電源を切るのなら、CTRL-ALT-DEL を 同時に押して、数秒後に電源を切ってください(決して Linux の稼働中に電 源を切ってはいけませんよ!ファイルシステムが壊れるおそれがありますから)。

すでに何らかの作業を開始しようと思われてる方、 高度な話題を見てからにしましょう。


次のページ 前のページ 目次へ