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「Webmasters コラム」企画の目的

「Webmasters コラム」企画の目的

なんだ, こりゃ?

Webmasters の有志が 変わりばんこに記名の不定期連載コラム記事を書くという企画. ブックレビューがもっぱら読者からの意見を 「努めて第三者的に, 客観的に」取りまとめたものであるのに対して, コラムは「Webmasters から積極的に発信する主観的な」情報と 言うことができるだろう.

なぜこんなページを作る?

せっかく web サイト作ってるんだから, 単なるニュースサイト, あるいはリンク集にするだけではおもしろくないじゃないか, という思いが一つ.

# いや, もちろん, それがダメだって言ってるわけじゃないよ.
# それ*だけ*だとおもしろくないんじゃない? ってことね.

たとえば, 日経インターネットテクノロジーのコラム 日経 Linux のコラム みたいなのを 想定してるんだけどね. あるいは, 最近の ニュース & アナウンス の中でリンクしてる ZDNN や C|Net その他の(単なる速報ではない)記名記事のようなものを 思い浮かべてもらっても構わない. とにかく, 各人が各人の責任において好きなことを書くというものだ.

テーマは Linux に関係してればなんでもいいとおもう. その際には, コラムの書き手の個性をバリバリ出していいんじゃないかとおもう. というか, むしろそうする方が格段におもしろくなるはずだ. (某月刊誌で「びっくり箱」が大好評を博していることを 思い出してみればわかるよね)

この個性が重視される時代に, 必要以上に「客観的」あるいは「中立」を装ってムリしたって仕方ないと思わないか? あるいは, プレスリリースに代表されるような 「大本営発表」みたいなページばっかりだったら, 便利なことは便利だけどツマランよね? それに, そんなんだと長続きしないよ? だから「Webmasters の主観入りまくり ^^;」の部分があったって 別にいいじゃないかとおもってるんだ. もちろん, おもしろければの話だけどね!

テーマの例

たとえば, こういう感じのテーマを想定してる. これなら長続きしそうだとおもいません?

他にも, Linux-Users ML その他のMLでの話題になっていることを 適当にまとめるなどして取り上げてコラム記事にしてみるのも おもしろいんじゃないかな. 最近だったら「Windows Refund」とか, 「初心者と地域ユーザーズグループ」とか.

実際に企画するにあたって考慮した点

もっぱら精神的な面

「せっかく『無味無臭化』して使いやすくなった web ページに, いまさら何を好き好んで『濃い味』を付けようとするのか?」 という問い, あるいは訝しさみたいなものはあるかもしれない. それに対する僕の意見は以下のようなものだ.

ここにいる人たちの多くは, Webmasters としてメンテナンス作業に活躍する他にも, 上で例に挙げたサイトの記事のようなもの, あるいはテーマについて 「個人のページ, 各種ML, f.o.l. その他」で 積極的に投稿するなどして活躍している. その中には, 上っ面だけの "Linuxブーム" に刺激されて突然勉強し始めただけの雑誌, 新聞その他の一部マスメディアの記事などよりも,

文章を書いてる場合が多いんだよね. つまり, 優れた書き手を多く抱えているということが, Webmasters の最大の強みなんだ. (もちろん, むこうはプロだから侮ってはいけないよ, でも, 今なら一歩も二歩もリードしていると言うことだ.)

でも, 発表の場が「個人のページ」だと, それを見ている人の数はどうしても限られてしまう. あるいは数千人規模を誇る Linux-Users ML に書いたとしても, 今は web サイトを見にくる人の方が多いくらいなんだ(たぶん). となれば, ここで優れた情報を積極的に発信することには意義があるはずだ.

「Webmasters コラム」のような企画ページを作ってそういう文章を拾い上げて, より広く公開することに, もしも成功すれば,

ので双方にメリットあるんじゃないだろうか, というのが個人的な考え. 対立軸として, 第三者的な立場から編集されている 「ブックレビュー企画」が あるから, 全体としてみたときのバランス的には問題ない. だから, こういう企画が成立する余地は充分にあるだろうと踏んでいる.

もっぱら技術的な面

このようになかなか魅力ある企画だとはおもうのだけど, 一方で, 締め切りに縛られるのは本末転倒でアホらしいから, 不定期連載という形にしてごまかしておくことにした. 読者のみなさんにはちょっと申し訳ないけど, Webmasters もボランタリな人たちの集まりであるのだから, そこはまあ勘弁して頂きたい. 全体としての更新頻度は最短 2-3 日〜最長 2 週間に 1 記事程度になりそうだ.

テーマについては Linux であること以外は 限定するつもりはないのだけれど, ただ一つ, 記名記事にすることで責任の所在を明確にするということだけは原則付けるつもりだ. これはなぜなのかというと, ちょっと尾籠な表現で申し訳ないのだけれども, web サイトに置く限りは, 最低限, 書きっ放しの「マスターベーション」だけは許されないとおもうからだ.

あとは内部的な話だけど, 実際に記事を書く時の理由付けは,

などなど, なんでもいいよね. むしろ, こういう理由付けの方が筆がはかどるのは, みんなも良く知ってることでしょ?

「ニュースサイト」としての可能性?

web サイトってのは, 単なるポータル, リンク集としてだけでなく, ZDNN みたいなニュースサイトとしても成長できる可能性があると, 僕はおもってるんだ. ただし, そうあるためにはもちろん, 情報が正確であることは必要条件として要求されるよ. 結果として間違うことは有り得るかもしれないけど, 可能な限り正確であるための努力をするのはメディアとしては当然のことだよね.

でも, 今の Webmasters は, そういう努力を惜しまない人たちの集まりでもあるんだ. それはもう, 本当に感心するくらい. だから, その内容については期待できるとおもっていいんじゃないかな. とにかく, 「無理のない範囲内で, より良い情報を発信できないか」 というのが, もともとのモチベーションなんだ.

既に, 初心者必見質問の仕方, ディストリビューションいろいろ などといったページは, Linux-Users ML や fj.os.linux その他でも reference page として広く用いられている. これは, 初心者からの質問に対して「まずここを見て勉強しろ」という フォローがつくという意味においてだ. つまり, web ページの認知度は, 以前にも増して高まっている.

もし, 同じようなことが, このコラムページにおいても起これば, それはすばらしいことだよね. だから, 無理しない範囲ではあるが, そうできるように, やっていきたいと考えている.

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この企画に対する, 読者諸兄からのご支持を願ってやまない. また同時に, ご意見・ご批評も, もちろんのことである.

(馬場 肇 = baba@kusastro.kyoto-u.ac.jp)
(www.linux.or.jp 管理グループ = webmaster@linux.or.jp)

参考文書,URL

  1. ノウアスフィアの開墾 (Homesteading the Noosphere)
    あまりにも有名な, いわゆる「伽藍とバザール」の続編.

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